答え
午後六時三十分宮本さんの家に到着した。玄関の前に熊田が立っている。熊田は私の存在に気がついた。
「遅かったな。」
私は呼び鈴を鳴らした。すると中から宮本さんが出てきた。
「皆さん。お揃いですね。では入ってください。」
宮本さんは昨日と同じようにリビングに案内した。彼女は単刀直入に聞く。
「では昨日の問題の答えは決まりましたか。」
私は代表して答えを教えた。
「修行をします。それであのゲームに勝つことが出来るのならば。」
宮本さんは頷いた。
「では覚悟を試します。」
彼女が強く言った時電話が鳴った。さすがに人の家の電話を取る訳にはいかないので、私たちは無視をした。宮本さんは受話器を取った。
「もしもし。」
すると彼女は驚いたような表情を見せた。
「では明後日会いましょう。待ち合わせ場所はあれで連絡してください。」
彼女は電話を切ると話を再開した。
「では最後に幾つか質問をさせてください。まずこの修行が終わると一日仮死状態になりますがよろしいですか。」
全員がこの質問に首を縦に振る。そして熊田が補足をした。
「明日は学校の創立記念日だから休みです。仮死状態にデメリットはない。」
「分かりました。」
宮本さんは本棚に近づき隠し部屋への入り口を開けた。




