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論争 後編
宮本は首を横に振る。
「地方戦争において話し合いは無意味。全員がルールを支配するという必勝法を指示しているからです。上手く懐に忍び込みこちらが有利なルールを組み込まなければ負ける確率が高くなる。このゲームは、ルールを提案する人とルールを上手く誘導してこちらが有利になるようにする人という二人のプレイヤーの駆け引きです。話し合いという自然な方法は通用しません。」
彼女の反論には圧倒される。しかし私はあきらめない。
「それならその構図を壊せばいい。このゲームの目的は分からないが、このゲームだけは許せない。ルールの抜け穴を見つけ出すゲームなんて許せない。」
すると宮本は笑った。
「昔のチームメンバーに同じ考えを持っていた人がいました。彼の正義を受け継ぐ者は他にもいたのですね。分かりました。この忌まわしきゲームにピリオドを打つ時がきたようです。それではリビングに戻りましょうか。他の必勝法を教えます。」




