事情聴取
私たち買い物客は近くの警察署で事情聴取を受けた。そのことを学校に報告すると、すぐに事情聴取が始まった。刑事は私に紙とペンを渡す。
「あなたの名前を書いてください。」
指示通りに名前を書く。その時刑事の携帯が鳴った。
「それは本当か。」
その報告に刑事は驚く。電話を切り私に確認した。
「長髪の女性がコンビニ強盗に近づいたのですよね。」
「はい。それで銃声が響いて目を開けたらコンビニ強盗が倒れていました。」
「その映像の一尾始終三秒の映像が存在しないのです。店内には射殺痕が二発しかない。防犯カメラの映像を見る限りではコンビニ強盗は二発しか撃っていない。長髪の女性が近づいた時発砲したのだとすると三発なければおかしい。」
「それなら発砲音しか鳴っていなかった。これなら射殺痕が二発しかなくてもおかしくはないでしょう。」
「なぜコンビニ強盗はそんなトリックを仕掛けた。空白の三秒に何が起きたのか。本人は何が起きたのか理解していないそうだ。」
「その長髪の女性に聞けば良いのではないのですか。」
何かのトリックを仕掛けたのだとするとその女性も共犯者ではないのかという疑いがあると思う。刑事ドラマを見ているおばさんでもこの推理は容易だ。しかし刑事は首を横に振る。
「その女性が姿を消した。我々はその女性が共犯者だと見て行方を追っている。その女性の特徴を覚えていませんか。」
その女性のことを思い出そうとする。しかし思い出すことはなかった。
「何の前振りも無くコンビニ強盗に巻き込まれたので覚えていません。」




