表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
91/313

肉体強化

誤字報告、感想をありがとうございます!

 助が人形の部位を説明し、その働きを説明すれば、自分の体にそのような機能が有ったなんて!と驚いている面々。

 助が説明を始めると、アールスハイン達も集まって来て、一緒に聞き出した。

 一通りの説明が終わり、体中を巡る血液の話をして、それに乗せるように魔力を循環させる、と説明。

 助は理屈を理解しているので、直ぐに体内の隅々まで魔力を巡らせる事に成功。

 体が温かくなってきたのか軽く汗をかき出した。

 そして更に筋肉に魔力を流し、強化を行う。

 強くしなやかな筋肉をイメージして、体中の筋肉を強化。

 その場でジャンプさせれば、アールスハインの身長を軽く超えるくらい跳んだ。

 それを見て、俄然やる気になるメンバー。

 あれ、これは魔法剣の時と同じヤツか?と思ったが、まあ、強くなる分には良いかと流した。

 早々に習得した助と、訓練所を走り回る。

 久々の全力疾走に、テンションがおかしくなる。つられて助もハイテンションに、


「「ナハハハハハハハ!」」


 二人して大笑いしながら走り回り、跳ね回る。

 前世では体験したことのない体の軽さ、頑丈さに笑いが止まらない。

 助の頭上をバク宙で跳び越えて、壁を横走り、暫く馬鹿みたいに笑いながら走り回り、気が済んだので皆の所に戻った。


 皆を見ると、何故か胴体部分で高速回転させているテイルスミヤ長官、ユーグラムはゆーーーっくりと肘膝の辺りまで流れている。

 他は似たようなもので、胴体部分でゆっくり回ってる。

 仕方無いので、ペンと紙を出して、大まかな人体の絵を書き、大雑把に血管を書いていく。

 そこに色違いのペンで筋肉を書いて、助に説明させる。

 食い入るように図を見て、更に訓練。

 段々手足の方に魔力が流れて行く。

 上手く魔力が巡ってくると、ホカホカと体温が上がる事を言えば、自分の手足を確かめて、徐々に爪先まで魔力を流す事が出来るようになってきた。


 肉体強化は、普段使わない筋肉を魔力に任せて無理矢理強化するので、使った後は物凄い筋肉痛になる事が判明。

 前世の四十代の体だったら二日後くらいにくる筋肉痛が、直後にきた!

 助と二人、いたたたたと呻いていると、皆に笑われた。

 助は痛がりながらも自分で歩くしかないが、俺は抱っこされて食堂へ。

 先生二人とは途中で別れ、何時もの席に座り、注文をすませボンヤリしていると、食堂中央で騒ぎが。

 そちらに目を向ければ、キャベンディッシュと元会長が、一人の女性徒を挟んで睨み合っている。

 間に居るのは別人だけど、前にも見た光景だ。

 一気に興味が失せた。

 それは周りも同じなのか、特に騒ぎもせずに遠巻きに眺めるだけである。

 間に挟まれた女生徒は、周りの状況が少しは見えているのかオロオロしているが、キャベンディッシュと元会長はお構いなしに睨み合っている。

 さっさと離れちゃえば良いのに、オロオロとしているだけで、二人を止めるでもなくその場に留まっているので、誰も助けようとしない。


 給仕さんが食事を運んでくれたので、いただきます。

 久々に食べた食堂のお子様ランチは、以前よりは多少、肉が柔らかくなって、俺の歯でも何とか噛みきれた。

 完食は無理だったけど!

 後は部屋に戻って、風呂に入っている内に寝落ちしました。



 おはようございます。

 今日の天気も晴れです。

 昨日は筋肉痛で大変な目にあいましたが、一晩寝たら完全に治りました!

 すげぇ!若い、幼い体って回復力も半端ねぇ!

 感動に震えながら、準備体操と発声練習をこなし、シェルに着替えさせてもらい、食堂へ。


 ユーグラムとディーグリー、助とも合流。

 各々に挨拶して、注文をすませ、


「たしゅきゅー、ちんにくちゅーどうよ?(助、筋肉痛どうよ?)」


「あー、まぁまぁだなー、まだちっとひきつる感じはあるけど、動けない程じゃない。そっちはどうよ?」


「じぇんじぇんへーき!しとばんでー、かんじぇんふっかちゅ!(全然平気!一晩で完全復活!)」


「おー、そりゃすげぇー!さすが子供の体、回復力も半端ねぇ」


「なー、ちんにくちゅーが、いちーちでにゃおりゅなんてー!(なー、筋肉痛が、一日で治るなんて!)」


「前の体なら一週間は違和感あったもんなー」


「「ナハハハハハハハ!」」


 中身オッサンな会話をしてると、給仕さんが料理を運んでくれたので、朝食を食べ、シェルと助と別れ教室へ。


 今日から始まる後期授業はほぼ座学なので、俺はどうやって暇を潰そう?

 アールスハインの机の横で、ハクをクッションにしながら考える。

 俺の存在は、学園内では多くの人に知られるようにはなってきたが、俺はアールスハインに好意を寄せて付いている妖精族って設定なので、ほいほい一人で出歩くと、俺を捕獲しようとする人が出てくるのでダメだし、授業は興味が無いし、魔法は、何かするとすぐ大騒ぎになるし。


 考え事をしながら、何気なくマジックバッグを漁っていると、昨日買った呪いの魔道具を発見。

 取り出してみると、コンパクト型で四角い、鏡が二つ付いた魔道具、鏡部分から小さなウニョウニョ。

 指先に聖魔法を纏わせウニョウニョを引っ張り出して解呪。

 解呪された鏡は、鏡面が綺麗になってとても見やすくなったが、さて、これは何の道具でしょう?と、鏡を見ていると、普段存在を完全に忘れてた鑑定眼が、❨通信魔道具・離れた人と会話出来るぞ!でももう一台無いとダメ!残念!❩

と出た。

 鏡の部分に相手の姿も映せ、二人と同時に会話もできる仕様。

 何でこの世界は、ちょいちょいハイテクが出てくるのだろう?元女神の変な拘りだろうか?

 それならもう少し食事情を何とかしとけよ!と言いたい。

 取り敢えず、試しに鏡に魔力を流してみると、ヴンと音がして、鏡部分に文字が浮かび、元々この鏡に登録されていたらしい、誰かの名前らしきものが出てきた。

 当然知らん名前ばかりなので、画面?端にある消去をさわってみると、全消去完了。

 操作方法はスマホに似てた。

 まあ、これは通話相手がいないので保留。

 次は、何個かの指輪。

 デザインは、パンク系なゴツ目のシルバーアクセって感じ。格闘家をしていた次男の英太が好みそう。

 これもポイポイウニョウニョを引っこ抜いて解呪。

 元々の性能は、五個ある内の四個が一回だけ巨大攻撃魔法を回避する、という恐ろしい性能。

 何故こんな貴重な性能の魔道具を、改造しようとしたのか理解不能。

 残り一個は呪いの完全防御。これも中々の性能。王様とかに持たせたら良いんじゃない?

 次は、長い紐。何かの革で出来た紐。

 これも魔道具らしく、元々の性能は、魔力を込めて、捕縛したい対象に投げると、動きと魔法を封じてくれる優れ物。

 次は、巾着袋。

 元々の性能は、水物のみプール一杯分くらい入る収納。

 次は、白紙のミッチリ入った薄い鞄。

 元々の性能は、契約書。契約書に書かれた内容を一方的に破ったら、相手に契約書に書かれた罰則を自動で遂行してくれる、って言うある意味呪いの魔道具。宰相さんとかに良いかも?

 次は、前世にあった茶箱のような木箱。

 元々の性能は、中に入れた食物が冷えて長持ちする収納。内容量は荷馬車一台分。冷蔵庫?クーラーボックス?

 次は、布を丸めて革のベルトで縛った物。

 元々の性能は、魔物避けの付いたテント。広げると三部屋とリビング、風呂トイレ付き。

 次は、アールスハインがスッポリ入るくらいの袋。素材はビニールっぽい?

 元々の性能は、完全に気配を絶ち、一定時間魔物を寄せ付けない性能。魔法防御付き。絶体絶命の時にお役立ち?

 最後に、学生鞄くらいの正方形の箱。革でもなく、木でもなく、プラスチックっぽい箱。

 元々の性能は、必要な素材を入れると、自動で回復薬を作ってくれる不思議箱。


 ディーグリーが面白がって買った呪いの魔道具を全て解呪して、元々の性能を鑑定。

 どれもこれも結構な高性能な品の数々。

 呪いが無ければ、結構な値段で売れただろうに。

 まぁ、今からでも売れるだろうし、使える物は使えば良いし。

 それにしても、出した魔道具全てに、判子のような焼き印のような印が付いているのは何なのか?円の中に、模様のような文字のようなのがあるが、四男秀太が言ってた魔法陣と言うヤツか?

 あと大きさはバラバラだが、宝石も付いている。

 鑑定してみると❨魔石・魔物からたまに取れるよ!脳みそか心臓に有るよ!❩って出た。

 魔物の脳みそ又は心臓を裂けと?グロくない?

 そんな事を思いながら片付けていると、午前中の授業終了。

 アールスハインに抱っこされ食堂へ。


 程好く混んだ食堂の定位置になっている端の席に座り、注文。


「ね~ね~ケータ様、午前中は熱心に何やってたの~?」


 休み時間も気付かずに、魔道具に夢中になってて声を掛けづらかったと言われた。


「ちのーかった、まーどーぐにょ、かいじゅーとかんてー(昨日買った、魔道具の、解呪と鑑定)」


「ああ!昨日の面白グッズ!それで、どうだった?掘り出し物あった?」


「じぇんぶーほりだちもにょよー(全部掘り出し物よ)」


「ええ!ホントに!魔道具屋さんはクズも多いって言ってたけど?」


 あまり食事前に広げるのも悪いので、指輪を五個出して、


「こにょよっちゅがー、いっきゃいらけだいまほーふしぇぐやちゅ、こにょいっこがー、にょりょいのかんじぇんぼーぎょ、ちゅいてたよ!(この四つが、一回だけ大魔法防ぐやつ、この一個が、呪いの完全防御、付いてたよ!)」


「大魔法を一回でも防げる魔道具に、呪いの完全防御?!何その性能、やばくない!」


「ええ、かなりヤバイ性能ですね」


「それを俺達はあんな値段で買ってしまったのか?」


 三人が若干汗をかいている。


「まぁ、値段の事は、ケータ様が解呪しなければ、ただのイタズラグッズだった訳だし、気にしなくて良いと思うんですけど~、店主さんの話では、ここまで恐ろしい性能が有るって話ではなかったような?」


「ええ、私も聞いてましたが、解呪出来れば儲けものくらいの軽い感じでしたね」


「それってさ~、元々は本当にヤバイくらいの性能があったのに、使われて行く内に呪いが重なって、本来の性能が分からなくなった、とか~?」


「……………そうかもしれませんね、神官によって解呪の能力はまちまちですし、重なった呪いの何層かだけを解呪して、完全に解呪出来ない場合もあるかもしれません」


「それをケータ様が、完全に解呪してしまった、と!」


「そして本来の性能を露にしてしまった、と言う事ですね!」


 アールスハインが、あー、みたいな目で見てくる。


「ケータわりゅくないよ?」


「ええ、ケータ様は何も悪くないどころか、素晴らしい能力です!」


 ユーグラムに褒められた。

 アールスハインとディーグリーも、しょうがないみたいな顔で笑ってるし、まぁいいだろう。

 他にもまだあるし。

 食事が運ばれてきたので、食べて、教室へ。

 教室に戻ったので、他の品々を出して説明してみた。

 若干汗をかいて、顔が引きつっているが、俺のせいではありません。


「ま、まーまー、想定外ではありますが、大変貴重な魔道具を手に入れられた訳ですし!」


 ディーグリーのキャラが壊れ気味、大丈夫?


「あー、まぁそうだな、で?欲しい魔道具はどれだ?」


 アールスハインがちょっと意地悪な顔で聞けば、


「いやいやいやいや!こんな性能の魔道具持ってるの怖いです!お城に献上します!」


「賛成します。私達が持っていても無駄に狙われるだけです」


「ギリギリ大丈夫そうな紐は、使い道が無いし、巾着も水分のみだと使い方が微妙だし~」


「……………そうか、確かに性能が良すぎて持て余すだけかもな」


「そ~ですよ~、卒業後に冒険者にでもなるなら別ですが、今の所使い道が無いです!でもちょっと他の呪いの魔道具の性能も、気になり出したんですけど~」


「今週末までは王都で店を出すと言ってましたしね」


「………週末にもう一度行ってみるか?」


「「はい!」」


「ってことで、この品物は、ケータが暫く預かってくれ」


「あーい」


 週末は、更に呪いの魔道具を探しに行くそうです。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4巻の発売日は6月9日で、公式ページは以下になります。 https://books.tugikuru.jp/202306-21551/ よろしくお願いいたします!
― 新着の感想 ―
読み直し中 テントは使えるから、がめとかないとww
[一言] 巨大魔法って、大掛かりな魔法の事だと思ったけど? 一瞬で即死する、とか広範囲に大ダメージ、みたいな 大きくなる魔法だったら巨大化魔法じゃないかな…
[一言] (゜_゜ )金、誰が出したんだっけ……
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ