5日目
おはようございます!
今日は曇りです。
天気予報の無い世界なので、毎朝起きると窓の外を確認する癖がつきそうです。
この世界の1年は365日で、1月は30日、1週間は6日です。
今日で学園生活5日目なので、明日は休みです。
半端に残った5日間は、年末年始のお祭りになるそうです。
祝日や、祭日は無く、ゆるーく四季のあるこの国の学園は夏と冬に一月ずつ休みが有り、冬の終わり頃と春の終わり頃に十日程の休みが有ります。
休み多くね?と思ったけど、貴族の子息令嬢達には、お家の仕事が有るらしく、その分休みが多いらしい。
学園での授業は、落ちこぼれたら置いていくスタイルなので、毎年落第する生徒が結構いるんだとか、特に高位貴族の甘やかされたボンボンとかは、3年間で卒業のところ、7年も居て、中退とかもいるらしい。
そう言うボンボンは、貴族社会の裏で笑い者になるけど、元々高位貴族なので、でかい顔でのさばるらしい。
ただし、城の要職に就くには、試験が有り、更に学園での成績も考慮されるので、アホなボンボンは弾かれる。
金に物を言わせようとして、捕まった高位貴族のアホなボンボンは、過去に多くいたが、お家の御取り潰しや、奴隷落ち、終身刑等になったので、今はもう居なくなったそうだ。
準備体操をしながら、今日からは発声練習も追加します。
防音のバリアを張って、発声しながらの準備体操は結構疲れます。
昨日、皆に魔法の解説をしてた時気付いてしまったのは、呂律の怪しい俺の言葉を、皆が理解し始めた事。
俺の言葉が矯正される前に、皆の方が俺の言葉を理解してしまうと、この先俺の言葉が呂律の怪しいまま固定されそうで、とても不安になるので、発声練習は最重要な任務です!
「あーえーいーうーうぇーうぉーあーうぉー、かーけーきーきゅーけーこーきゃーこ……………………」
全然ダメでした。
落ち込みなからも、シェルの来る時間なので、バリアを解いて待っていると、間もなくシェルが部屋に入って来た。
今日の服はクリーム色のTシャツに、オレンジの半袖つなぎ。
アールスハインも起きて支度も終ったので、抱っこされて食堂へ。
朝からキンキン声を張り上げて、二股女が何やら見知らぬ令嬢に叫んでいる。
絡まれている令嬢は、胸から腰に掛けて汚れてしまっている。
どう見ても絡まれている令嬢が被害者に見えるが、二股女が叫んでいるせいで、キャベンディッシュが二股女の肩を持ち、令嬢は王子相手に萎縮するばかりで、とても可哀想な事になっている。
同じ王子の立場のアールスハインなら、キャベンディッシュに対抗出来るが、キャベンディッシュに目の敵にされているアールスハインが、下手に煽ると収拾が付かなくなるので、可哀想だが放置するしかない。
間もなく駆けつけた、インテリヤクザな担任に、本気で睨まれたキャベンディッシュは黙り込み、二股女はインテリヤクザな担任に擦り寄り、被害者令嬢はインテリヤクザな担任と共に来た女性教師に連れ出された。
朝から本当に迷惑なヤツらである。
いつもの席に行くと、ユーグラムとディーグリーも迷惑なヤツらを、顔をしかめて眺めていた。
朝食を済ませ教室へ。
少し待って入って来た教師の一人、インテリヤクザな担任は、酷く機嫌が悪かった。
テイルスミヤ長官が苦笑して、インテリヤクザな担任の肩を叩くと、気を取り直してこっちに向き直した。
「あー、来週から早速演習が始まる訳だが、このクラスと後数クラスしか前準備が調ってない。アホばっかりなので、今日もこのクラスは、1日自習になる。想定の範囲内だが、アホは全員切り捨てればいいのに…………」
ブツブツし出した。
本音が駄々漏れである。
確かにこのクラスが1日で済んだ事を5日も掛けるなんてアホとしか思えない。
しかも毎年の事なのに、上級生までも時間が掛かっているらしい。
貴族的なあれこれなんだろうけど、面倒くさい事この上ない。
学園側も過去に、能力の有るものを選んで先に任命したりしたらしいが、全く機能しなかったらしい。
と言う事で、いつもの訓練所です。
この5日間、毎日通った場所です。
数人いる他の生徒は、クラスメイトと上級生だけ。
一年生は、うちのクラスしか準備を終えて無いらしい。
俺達は、昨日の続きの料理魔法の練習です。
昨日の夕飯メンバーは、全員がバリアの形を変えるのは出来たし、水の温度調節も出来たので、今日は水の中に小さな竜巻を起こして、泡立てる魔法を教えます。
テイルスミヤ長官とインテリヤクザな担任が、とても不思議そうな顔をしていたので、昨日の夕飯時の説明をしました。ユーグラムが。
考えるな!取り敢えず思い付く事をやってみろ!的な理論は、テイルスミヤ長官には、初め理解出来ない!って顔をしたけど、インテリヤクザな担任が、何度か試して成功してしまったため、納得するしかなく、やってみたら出来た事に、酷く落ち込んでいた。
昨日のユーグラムと同じだった。
そうして始まった竜巻の練習は、全員が派手に水を吹き飛ばし、全員がびしょ濡れになりながら練習した。
当然俺は、バリアで一人無事だったが。
最初に成功したのは、なんとディーグリーで、次にインテリヤクザな担任が成功させた時に見せたドヤ顔は、この上なく凶悪だった。
テイルスミヤ長官とユーグラムは、やはり頭で考えているのか、失敗続きでとても悔しそうだった。
次に成功したのはアールスハイン、ちょっと遅れてシェルも成功。
最後にユーグラムとテイルスミヤ長官も成功して、複雑な顔をしていた。
二人して、今までの自分の努力が………とかブツブツ二人旅に出掛けた。
ユーグラムとテイルスミヤ長官以外のメンバーが、こっちを期待した目で見てくるが、そんなに連日プリンの大食い大会など開催したくないので断ったら、明から様にガッカリしてた。
そんなに?そんなに食べたかった?さっき朝ご飯食べたばっかりなのに。
あまりにガッカリして、やる気が駄々下がりの皆に、仕方なくシェルに声を掛ける。
「しぇりゅー、のうしゅきゅじゅーしゅってありゅー?」
「濃縮ジュース、ですか?」
「しょー、こいいやちゅ!」
「果実水を作る時の物で良ければ有りますが、かなり濃いのでそのまま飲まれるのはお薦めしませんよ?」
「かんたんなおりょーりしゅりゅ」
「料理に使うのですね!分かりました、すぐに分けて貰って来ますので、少々お待ち下さい!」
俺の希望を聞いたシェルは、風のように去って行った。
それを聞いてた皆の目が輝き出した。
では皆さん、練習しましょう!
まず造るのは、水魔法と熱魔法の混合技を使った、氷の塊です。
俺が魔法で造り出した水の玉に、更に魔法を掛けて氷の玉にしたのを、皆が不思議そうに見ている。
俺は気にせず、更に今造った氷の玉に、風魔法を掛けてサラサラと削って行く。
バリアの皿に積もって行く削られた氷の山。
不思議そうに見ている皆。
そこに風のように去ったシェルが帰って来た。
シェルから受け取った濃縮果汁のジュースを氷に掛ける。
シェルに借りたスプーンで一口。
んまーーーい!
皆にドヤ顔をして見せれば、我先に氷の玉を造り出す。
テイルスミヤ長官とユーグラムは、元々得意なのか、あっと言う間に造り、削り出す。
が、俺が削った時のようにサラサラとはいかず、ガリガリ言っている。
あれでは美味しいかき氷は出来ない。
粒々氷の残ったかき氷に、濃縮果汁ジュースを掛けた二人は、それぞれに一口食べて感激!って顔をしてたけど、俺が差し出した俺作のかき氷を食べた途端、えええ!と仰け反って、自分のかき氷と何度か食べ比べ、闘志を燃やしてやり直した。
皆さーん、言っておきますが、それ氷だからねー、食べ過ぎるとお腹壊すよー。
誰一人聞いて無さそうだけど、一応注意はしたよ!
そんなこんなで、昼御飯時、顔色を青くしながら、熱々のスープを飲む数名に不思議そうな視線が向けられたのでした。
いつも誤字脱字報告、ありがとうございます。
王族、皇族の敬称は殿下呼びが正式、とご指摘頂きました。
すいません知りませんでした!
書き直すと時間が掛かっちゃうので、異世界って事で見逃して下さい。。(〃_ _)σ∥
ケータの平仮名言葉が読み辛いとご指摘頂きました。
すいません、まだ漢字表記出来る程呂律が回ってません。
きっと、その内!
色々気になる点が出て来ていると思いますが、一ヶ所直すと全部直したくなる病なので、暫くはこのままいきます。
時間が取れたらいずれ!
ありがとうございました。




