一年の空白
なんて、初歩的なミスを!!
すみません、予約投稿間違えましたorz
なんてこったい!何回この作業をしているのか?!
ちょっと自分に呆れております。
ごめんなさい!
むすくれたまま街を歩き、お城の城門前に到着。
メダルを見せて通して貰おうと思ったら、またもや偽物扱いで、犬の子でも追い払うようにしっしっとされました。
冒険者ギルドでは辛うじて通じたけど、ラバー商会では物を売ってくれなかったし、その前にも街の門でも凄く渋々入れてもらえただけだし。
その時の俺は、年甲斐もなく剥れていた。
なので一向に俺のメダルを認めようとしない門番にムカついて、スマホの存在をすっかり忘れて、指を上に向け魔法を撃った。
ヒュ~~~~~ドドーーーンと真っ昼間の王都の空に花火がうち上がる。
人々が何事かと上空を見上げるのに、何発も色違いの魔法花火を撃ち続ける。
門番は焦って止めさせようとしてるけど、バリアで遮って近寄らせずに撃ち続ける。
五分程立て続けに撃ち続けてると、花火の上がってた上空とは別の、お城の上空からボードに乗った奴が下りてきて、俺の目の前で地上に下り立った。
「何やってんだよ、こんなとこで騒ぎ起こして?」
「メダルみしぇても入れてくれなかった」
「は?なんで?」
「にしぇものって言われた」
「んな訳ね~だろ?国王が直々に渡したメダルだぞ?」
「しょっちにゆって」
門番を指差せば、そちらを見た助は、
「なあ、こいつのメダル見て通さないって、どう言う事?」
「は!このような子供が持っていて良いものではないと判断いたしました!」
「は?偽物と本物の区別もつかないって、門番としてどうよ?」
「ですが!」
「言い訳を聞く気はね~な!陛下が直々に発行し、自ら与えたメダルを所持してる者をお前の判断で断ってんじゃね~よ!」
ガンッと地面を蹴る助。
そして俺を片手で抱っこしてそのまま通り過ぎる助。
その肩越しに後ろを見れば、物凄く納得してない顔でこっちを見てる。
「わり~な。まだまだ末端までは教育出来てね~んだわ」
「うん。ラバーしょうかいでも、街の門でも、ぼうけんしゃ~ぎりゅどでも同じらった」
「ああ、だから不貞腐れて花火なんか打ち上げたんだ?」
「そ。気付くかともって」
「ああ、あんな魔法使うのお前くらいだしな」
すれ違う人達が全員助に頭を下げてる。この国での助の立ち位置は中々のものなのが窺える。
一年で随分と堂々とした態度に変わったし、一年前にはなかった風格?のようなものも出てきてる様子。
門番にしっしっされる俺とは大違い。それで自らを卑下したりはしないけど、この一年、助達の頑張りが見えるようで感心する。
連れてこられたのは王様の執務室。
一年前より貫禄が出てきたアールスハインが、苦笑しながら迎えてくれた。
シェルは相変わらず柔和な笑みを浮かべてる。
「ひしゃしぶり~」
「ああ、一年も戻ってこないとは思わなかったがな?」
「そうだぞ!もっとちょくちょく顔出すかと思ってたのに?」
「家ちゅくるの、むちゅ~なってた」
「あー、またとんでもね~家でも建てたんだろ?」
「テントくりゃいよ?」
「あの超快適テントも異常だからな?」
「見た目はふちゅ~」
「お前の普通が普通だった事があるか?」
頬っぺた引っ張られた。
一緒に旅をしていた時は気付かなかったが、一年離れて改めて見ると、助もアールスハインもシェルも、随分と大人らしく見える。
アールスハインなんか眉間の皺が定着してて、よりヤンキー顔に迫力が増してて、そこに貫禄まで備わって、ちょっと近寄りがたい感じに出来上がってる。
取り敢えず膝に乗っかって眉間に治癒魔法をかけてみるテスト。
ちょっとだけツヤッとして皺が浅くなった。
シェルが俺の行動を見て爆笑してるけど。
「ククッ、だから言ったろ?働きすぎて人相悪くなってるって!」
助の笑いながらの指摘に、自分の眉間をさわりながらアールスハインが、
「そんなに悪い顔になってたか?」
「子供に泣かれるかおね?」
と言ってやったら、苦い顔になった。
シェルは爆笑してた。
お互いに近況報告をしながらお茶を飲んでお菓子食って、暫く泊めてもらうことに。
その間に助に連れられてお城の色々な所に顔を出した。
門番は入れ替えになっていて、本物と思われるメダルを持ってる者は、自分達の判断で追い返すなんて事はせず、そのメダルの裏面に印字された発行した本人に確認する事を徹底するように言い聞かせてた。
次からは俺でも普通に通れるようになるといいけど。
まあ、俺はこの国ではほとんど顔を知られてないし、知ってる数少ない人はお城の重要な役割の人達ばかりなので、俺のような幼児が王様と親しいとは、誰も考えないよね。
そして自由にお城の中を歩けるようになると、度々料理長に捕獲されるようになった。
料理長が日々レパートリーを増やしているので、海鮮料理も多いお城のご飯。
今更俺が教えられるものとかないんですけど?そう言ってもしつこく聞いてくるので、煮物を教えておいた。
リュグナトフ国からこの国にも大量に米や味噌醤油が輸入されてるので、魚も野菜の煮物も美味しくいただけるはず。
煮魚を作って食べさせたら、ヒャッハーとばかりに大鍋で作り出した料理長。
皆の口に合うかはまだ分からないのに、そんなに大量に作って大丈夫なんだろうか?
そしてこの男も度々現れる、怪しい男ジャンディス。
俺が以前作った万能薬を研究してたそうなんだけど、材料が希少過ぎて集められなかったとかで、似たような効能の薬草や素材を使って、回復薬を作り出したそう。
褒めて褒めて~!と細長い体をグネグネさせてしつこいので、頭を撫でてやったら、手がキトキトになった!ので洗浄魔法をお見舞いしといた。
モジャモジャ頭が何故かボリュームを増した。
自分の手にも浄化魔法をかけた。
不潔な人は嫌いなので、近寄らないで!ってバリアの範囲を広くしたら、風呂に入ってくる~!と言って何処かに消えてった。
三日に一度冒険者ギルドにも通う。
仮のギルド長、本当は副ギルド長が何か言ってくれたのか、ギルドでは普通に対応してくれるようになった。
のんだくれの冒険者には睨まれるけど、絡んでは来なくなった。
解体部屋に直行して魔物を出して、前回の解体した魔物の代金を貰う。
近隣の解体担当者を呼び寄せてくれたのか、人数が増えてて、受けてくれる数も増えた。
そして支払い代金も増えた。
冒険者ギルドの外にスリっぽい人達も増えた。
バリアがあるので、誰一人近付けないけど!
シェルに付き添ってもらってラバー商会にも行って、大量にお買い物もした。
俺が支払いの為にお金を出したら、ギョッとした目で見られた。
前回俺の対応をしようとしてたお姉さんが、近くで様子を見てたけど、そのお姉さんも、前回俺には高級寝具を売ってくれなかったお兄さんもギョッとして、大量の汗をかいてた。
そしてそのタイミングで偶然現れたディーグリーが親しげに俺を抱っこして話し出したので、さらにお姉さんとお兄さんの顔色が悪くなった。
大人なので、告げ口とかはしないけど、次からはちゃんと対応しろよ!って意味を込めてにっこり笑いかけといた。
ディーグリーがユーグラムを呼び出して、一緒にお茶を飲んだ。
ディーグリーは国中を回ってお店を出したり、特産品を買い付けたりと色々と忙しそうにしてて、ユーグラムも魔法局と協力して、例の大掛かりな魔道具を何とか有用に使えないかと検討してるそうでとても忙しそう。
俺が島で狩った魔物の解体をギルドに依頼してることを話したら、ディーグリーが肉の確保に走って行っちゃった。
お城の料理長と争奪戦にならないと良いけど。
ユーグラムとはペットもろともギュウギュウにハグされてから別れました。
魔道具の話はジャンディスにもちょっとだけ聞いたけど、ジャンディス自身はあまり興味がないらしく、直接は関わってないそうで、詳しくは聞かなかった。
なんと担当責任者は、元担任のチチャール先生。
今までの魔道具は強制的に魔力を奪うものだったけど、それを改良して、教会に訪れた人達に任意で魔力を分けて貰う装置にしたいんだとか。
この国は元々ダンジョンから古代魔道具と言われる特殊な魔道具がドロップするので、魔道具の事に関してはリュグナトフ国よりも詳しかったり発展してたりする。
最近は俺が作った魔道具が大量に出回ってたので、微妙に追い付いちゃってたけど。
種類や知識はまだこの国の方が上。
チチャール先生ったら大興奮で寝る間も惜しんで知識を吸収して責任者にまで登り詰めたそうですよ?
誤字報告、感想もありがとうございます!
なんか色々反省して、頑張ります。




