ササナスラダンジョン
誤字報告、感想をありがとうございます!
おはようございます。
ダンジョン内なので天気は不明。
ササナスラのダンジョンから湧き出る魔物は居なくなったけど、一応調査はしないとね。
ササナスラのダンジョンは洞窟型。
地下へ地下へと潜るお馴染みの型。
そこをボードに乗って見回ってる。
将軍も俺達も初めて来たので、前に来たことのあるルルーさんを案内役に進んでる。
冒険者ではルルーさん以外ボードを持ってる人はいないからね。
結構なスピードで進んでるけど、魔物、小物一匹出てこない。
ここは古代魔道具がドロップすることで有名なダンジョンなんだけど、魔物が居ないとドロップしないよね。
ただの洞窟探検になってるけど、たまに宝箱は発見出来る。
何故かわたあめ器が出てきた。
あとはジャンプ力が飛躍的に伸びるカチューシャとか、衝撃波を一回だけ撃てるおたまとか、甘ったるい匂いの防虫剤とか、異常に挟む力の強いクリップとか。
何故か難ありな品ばかり出てくる。
素人が改造したくなる気持ちもわかる。
ちゃんと使えそうなのがわたあめ器とカチューシャだけ。
カチューシャはディーグリーが開けた宝箱に入ってたのでディーグリーが着けてる。妙にお似合い。チャラさが増した。
わたあめ器は洗浄だけして使ってみたら、何故か普通のザラメを使ったのにレインボーなわたあめが出来た。え?何故?
鑑定しても、【わたあめ:甘いよ!】としか出てこないので、普通に食べたけど。味も普通だった。
皆してわたあめ食べながら洞窟探検。
五日程ダンジョンを探検したけど、俺のテント初体験の将軍が駄目になってただけで、魔物は一匹も出なかった。
ただ、ダンジョン最下層のボス部屋奥の小部屋には、ダンジョンの核と呼ばれる巨大な魔石があるのが普通なんだけど、確かにあったんだけど、呪われてた。
あまり透明度の高くない魔石に、黒いウニョウニョが泳ぐように居て、微かに人の顔のような模様を作ってる。
これは何だろうね?
「この顔、ササナスラの怪物国王じゃね~か?」
「そうなんですか?」
「自信はね~けど、将軍になったばかりの頃挨拶した時に見た顔に似てる気がすんな?この陰険な目付きとか」
「へ~、ササナスラの国王ってこんな顔してるんだ~?確かに性格悪そう!」
「俺が会ったのは六十くらいの時だったと思うが、ギラギラした目の底意地の悪そうな爺さんだったぞ」
「ところでこの呪いは解けるんですか?解いても良いものですかね?」
ユーグラムが俺に聞くので、首を傾げた。
解く事は出来るけど、解いて良いかは知らない。
「良いんじゃね~の?ダンジョンは国が管理するもんだが、個人で所有して良いもんじゃね~だろ。それがたとえ国王でもな」
それなら遠慮無く!ウニョウニョがちょっとはみ出してるところを掴んで、グイッと引っこ抜く。
ドゥリュリュリューーーと出てきた呪いのウニョウニョは、今までに見たこともないくらい濃い黒色をしていて、ウニョウニョの顔?も凶悪そうだった。
俺を睨むようにウニョウニョしてたヤツをバリアでくるんでマジックバッグにポイする。
「ククッ、ケータちゃん、浄化しないで取っておくんだ?本人の目の前で返す魂胆?」
「人をのろわば穴ふたちゅよ!」
「それは掛けた相手と自分と言う事ですか?」
「しょ!」
「殺すなら殺される覚悟をもてって事だな!」
将軍がより物騒な例えを出した。皆納得してたけど。
転移部屋のあるダンジョンで帰りは楽が出来ました。
テント泊出来なくて将軍が凄く悔しそうだったけど。
その夜は宴会になった。
最初にササナスラの犠牲になった国民に黙祷してから、あとはドンチャン騒ぎ。
もう三ヶ月近く戦い漬けの日々だったので、皆さんすぐにベロンベロンになって、歌って踊って裸になってと大騒ぎ。
たまに魔法が飛んでくるのも笑いながら剣で打ち返してたり、それが被弾して髪の毛焦げちゃったり、慌てて消火しようとして辺りを水びたしにしたり。
女性騎士が酔ってストリップし始めたのを冒険者が囃し立てたり。
兎に角五月蝿くて笑い声に溢れた宴会になった。
周りは瓦礫だらけだし、もしかしたらその下には死体があるかも知れないけど、取り敢えず今は、長い戦いの終わりを祝う事にして、飲んで食べて騒いで盛り上がった。
おはようございます。
魔物が居なくなって晴れた空が目にしみる朝です。
酔っぱらいが盛大に二日酔いで呻いてる現場です。
皆さん芋虫のように地を這ってます。
そして何故か我がペット達は、消臭液の大瓶でプカプカしてます。
水の苦手な筈のソラまでプカプカしてて、ブニャ~~とか鳴いてる。
俺が覗いてるのに気付いてノソノソ出てきてブルブルブルッと犬のように体を震わせて水気を切ろうとしてる。
でも隣でラニアンも同じことをして、お互いに水を掛け合っただけで意味がなかった。
俺の方を見てブニャ~~と不満そうに鳴くので、温風を吹かせてやったら嬉しそうにゴロゴロ言いながら風に当たってた。
ラニアンは温風より冷風の方がお好みらしい。
プラムはソラの後ろで、体をカシカシしながら乾かしてる。
ルクスはラニアンの頭の上で翼を広げてたまに飛ばされてる。
そしてハクさんや、元々ゴマみたいな目だったのに、大きなパッチリお目目になったね?数字の3を引き伸ばして横にしたような口も出来てるね?
ご機嫌にム~ム~鳴いてるけど、それは進化なの?とても可愛くはなったけども!どうなのそれ?なんか別の生き物になってない?
まあ、可愛いんで良いんだけども。
変化に気付いたユーグラムが無表情でハワハワしてるけども。
進化の理由は消臭液に聖魔法を溶かし過ぎたせいかも。
夕べの宴会で俺がやったらしい。
酔ってた自覚は無いんだけど、そんなことしてたのかしら?記憶に無い。
その水に一晩浸かってた我がペット達は、聖魔法を取り込んでツヤプルになってるね。
ハクも進化しちゃったらしいし。
水と相性の良いらしいハクはより多くの聖魔法を取り込んじゃったのかな?弱くなったわけではなさそうだし、まあいっか!可愛いし!
そんなこともあったけど、昼過ぎには皆も段々復活してきて、今度は王様達を追いかけてササナスラの王都ヘ向かう。
ここまでで冒険者と薬師達、教会の神官達とはお別れ。
ギルドは一国に肩入れしないのが鉄則。
今回の事は魔物が相手だったからこそ特例として国からの依頼を冒険者ギルドが受けてくれたってこと。
そしてこれから始まるかも知れないのは、人間同士の争い。
これには冒険者ギルドは介入も参加もしない。
個人で戦争に参加する場合は、傭兵と呼ばれるようになり、戦争後はその活躍、具体的に言えば殺した数に応じて、冒険者ギルドでの活動が制限される。
基本冒険者ギルドでは人殺しはご法度。
ギルドタグを着けてる限り、魔力のあるものを殺せば自動で登録される。これはSランクに昇格した冒険者だけに開示される情報で、それ以下の冒険者達には知らされてない。
他にも色々秘密はありそうだけど、全部が開示されることは無い。
だから普通に冒険者から傭兵になって、バンバン人を殺せば、戦争後、冒険者に戻ろうとしてもそう簡単にはいかない。
いくら戦争とは言え、人を殺した人にはペナルティがあってしかるべき、と冒険者ギルドは判断してるそうです。
冒険者の見習いになる時に、冒険者は人殺しではない!正当防衛以外の殺人は認めないって教わるそうです。
俺達教えられたっけ?と疑問だったけど、学園での授業で習ったらしいよ。俺は寝てたので覚えてません。
なので冒険者達は人を殺さない事を前提として動いてるので、ここでお別れ。
薬師達も同じ理由。
神官や枢機卿さん達は各街の様子を確認しに行くので別行動になる。
復興を手伝うも良し、リュグナトフ国に帰るも良し、その後は自由だそうです。
何故か多くの冒険者に撫でられて別れました。
日々の、朝と昼の、寒暖差にやられております。
あと暑い日の虫の行動力と雑草の繁殖力にも脅かされております。
皆様は大丈夫でしょうか?
大変な中で、少しでもチッタイさんが息抜きになれれば嬉しいです。




