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戦場

ごめんなさい!

予約投稿間違えました!


誤字報告、感想をありがとうございます!

元ダ女神が出てきたので、読み返して下さった方が多く、その分の誤字報告も…………頑張ります!

 ボードに乗れる騎士数名と俺とユーグラムで空を飛んで戦場となっている国境へ向かう。

 到着まで最速で飛ばしても四日かかる間、久しぶりにテント泊をした。

 人数もそんなに多くなかったしね。

 ただ、俺が魔改造した快適テントは、騎士数名をダメにする効果があったらしい。


「あああ~~、王城の宿舎より断然居心地が良い!」


「俺の実家より快適!俺の実家伯爵家の筈なのに!」


「ここに住みたい!出たくない!仕事したくない!」


「ここん家の子になる~~~~」


 うん、人をダメにする感じのクッションに埋もれてグダグダになってんね!作っといて何だけど、ここまで威力ある物?アールスハイン達はここまでじゃなかったのに。

 まあでも、食事の支度の時とか移動中はテキパキ働いてるからいいか。

 そして何故かベッドではなく床で寝る騎士達。

 人数分ベッドはあるし、シーツも清潔よ?と思ったら、ふかふか過ぎて落ち着かないそうな。

 うん、そんな人は何故か多いね?

 テント内は快適温度に保たれてるので風邪もひかないだろうし放置したけど。


 四日かけて到着した戦場は、凄い事になっていた。

 獣族の住む地域を抜けて、ゾウ族の守る国境を越えると、国と国の緩衝地帯の荒野が広がる。

 ササナスラから押し寄せてくる魔物と、多くの騎士、兵士、獣族の戦士、冒険者達が入り乱れて戦いが繰り広げられ、特に獣族の戦士達は野生的本能が大爆発しているのか、正に獣のような暴れ方をしてる。

 知った顔もちらほら。

 ゾウ族のアルファンとか名前は忘れたけど大型猿人族のおねぇゴリラ隊長とか、歯を剥き出して猛然と魔物を千切ってる姿は恐ろしいね!


 先頭に立って戦ってるのは将軍。

 身の丈程もある大剣で薙ぎ払うように魔物を次々と屠っている。

 その上空ではボードに乗った魔法庁職員達が、大魔法と呼ばれる広範囲魔法を撃ちまくってる。

 それに負けず劣らずバッタバッタと魔物を倒しまくっている我がペット達。

 凄く楽しそうなんだけど、皆獣だね!普段の可愛さは欠片も無く、最大限大きくなって野生の獣さながら戦ってる。

 ソラとラニアンなんか魔法まで使って戦ってる。

 え?魔法の威力増し増しだね?!

 ラニアンは聖獣だからその内強くなるとは思ってたけど!ソラも強くなり過ぎじゃない?!


 上空から様子を確認して、取り敢えず俺達は指揮を執ってる指令部に向かう。

 俺達と同行してきた騎士は速やかに自分の上官の所へ行き、俺とユーグラムだけ指令部に入って行く。

 そこにはシェルの旦那さんである騎士団副将軍と、アールスハイン達とあと何人かの賢そうな強そうな人達が居て、教会から派遣された枢機卿様もいた。

 指令部の隅には助とディーグリーも居て、こっちに手を振ってくるのでそちらに向かう。

 ところで王様は?

 こそっとディーグリーに聞いてみたら、来る予定なの?と驚かれた。


「父上が来るのか?」


 聞こえてたアールスハインにも聞かれたので、俺達より先に出発したことを教えると、


「ああ、陛下が来られるのなら、途中の街や各ギルドでの物資の調達もされるのでしょう」


 と一番年上っぽいおじさんが言った。


「そうなると馬車での移動だろうから、到着は急いでも一ヶ月は先だな」


「ハハッ、それならば陛下が到着される前に終息出来るよう尽力致しましょう!」


「「「「おう!」」」」


 王様が向かってる事を知ったら、俄然やる気になった。

 慕われてるね!

 相手は魔物なので、作戦等は考えず兎に角殲滅!って事でまた前線へと向かう指令部の面々。

 アールスハイン達もだし、魔法庁のグループにユーグラムも混ざる。

 俺は救護班。

 誰よりも多く助けられるだろうしね。


 騎士に案内された救護所は、簡易テントとバリアだけの簡素な作りで、全然間に合ってないのか怪我人がゴロゴロしてた。

 一応、所属とか種族とかで分けられた幾つかのテントの内、一番怪我人の多い冒険者のテントに配属された俺。

 血生臭いテント内に入って行くと、凄く訝しげな顔で見られた。

 奥に行くほど重傷者が多そうなんだけど、ゴロゴロ転がる怪我人のせいで歩いては行けない。

 なので手っ取り早く入り口付近の人からサクサク治していく。

 ほぼ足の骨を折って歩けないか、足の肉を噛み千切られて歩けないかの人が多い。

 手を怪我してもある程度は戦えるからね。

 ここに来るまでに聞いた話では、戦闘はもう二ヶ月続いてるらしい。

 その間順番で寝たり食事したりはしているそうだが、風呂に入る余裕がある筈もなく、皆とてもきっちゃない!臭い!怪我が分かりずらい!

 なので、マジックバッグから霧吹きを取り出す。

 これは北大陸のドワーフに作ってもらった、背負えるタイプの霧吹き。

 背中にタンクを背負って、ホースとノズルの付いた物。

 これに、疫病の時に知り合った薬師ギルドの薬師に作ってもらった消臭剤と治癒魔法を溶かして、怪我人にブシューーーーっとね!

 かけられた方は驚いて怒るけど、怪我が治ってるので文句は言えないね!

 ちょっとタンクが重いけど、肉体強化すれば平気。

 入り口付近の人からブシューーーーとして治ったそばから離れてく。

 ブシューーーーとされた人はポカンとして、何すんだガキィ!と怒って立ち上がり、怪我が治ってる事を確認して、驚いて、そそくさとテントを出ていく。

 ブシューーーーブシューーーーと霧吹きだけで治った人がテントから出ていくと、怪我人が半分になった。

 残った人の半分も、ビシャビシャになるまで霧吹きしたら治ったし。

 そこまでしたら、重傷者を治療してた神官さんが気付いて、俺を重傷者の所まで運んでくれた。

 手伝いの見習い神官に満杯にした霧吹きを渡しておいた。

 入り口で軽傷の人を治せるようにね。

 重傷者は本当に重傷で、複数箇所の骨折なんて軽いもので、腹の肉が抉れてたり、腕や足を噛み千切られてたり呪われてたりと様々。

 魔法を使える魔物は優先的に魔法庁の人達が倒しているので、魔法で被害にあった人は少ないけど、まあ、でも酷いよね。

 まずは洗浄、服を脱がせて怪我の程度の確認。

 そして魔法。

 一人一人怪我の度合いが違うので、まとめてって出来ないのが大変ね。

 それでも他の神官に比べれば驚異的なスピードで治療してるらしいけど。

 そんな中、知り合いを見付けた。


「ルルーしゃん」


 以前お世話になったスラム出身のルルーさん。

 全身大火傷を負って、太股と脇腹が噛み千切られてる。

 顔は青を通り越して白くなってる。

 肌に張り付いた服の残骸を神官に剥がしてもらって、即治療。

 願って魔法を使うだけで、みるみる内に傷が塞がり皮膚が再生していく。治った場所は妙に色白だけどね!

 なんて魔法チート!自分でやってて驚くばかり!

 結構深い傷で、内臓もやっちゃってたのに十分もしない内に治りました!ただ相当血を流した後なのか、顔色が悪いままなので、増血もした。

 取り敢えず重傷者の治療が一段落して、ちょっと休憩してたら、ガシガシッと頭を撫でられた。

 パンツ一丁で俺の隣に座ったルルーさんが、


「ありがとな。今回ばかりは死ぬかと思ったぜ!」


 ニカッと笑ってお礼を言われた。


「だいじょぶ~?」


「おう!全快!やっぱチビッ子はスゲェな!」


 そう言いながら自分の荷物らしき物から着替えを出して着て、


「うおっし!もういっちょ暴れてくるぜ!」


 俺の頭をガシガシして出ていった。

 さっきまで瀕死だったのにタフね?

 テント入り口に水瓶をドドンと三つ置いた。中身は消臭剤入り治療薬。

 ある程度の怪我までは治せる優れもの!霧吹きの補充用でもあるし、飲んでも良いし。不味いけど!

 置いたら、枢機卿と自己紹介してくれたお爺ちゃんに抱っこされて、次のテントへ。

 次のテントの入り口にも水瓶と霧吹きを置いて使い方の説明。

 治癒魔法の使えない見習い神官が霧吹きで次々と軽傷者を治していくのを確認して、お爺ちゃんに抱っこされたまま奥の重傷者の所へ。

 お爺ちゃん枢機卿が説明してくれて、重傷者の治療。


 到着したのが朝で、途中何度か休憩を挟んで、軽くお昼ごはんを食べてまた治療。

 夜行性の魔物も多いので外はまだまだ激しい戦いが続いているけど、俺、おねむの時間です!

 半分寝ながら夕飯食べて、夜営地の端っこにテント出して寝ました。

 チビッ子の体は、どんな魔物にも負けないけど、睡魔には勝てた事がありませぬ!


不安定な天気のせいで、体調の優れない方が周りに多く出てきました。

皆様もお気をつけ下さい。


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4巻の発売日は6月9日で、公式ページは以下になります。 https://books.tugikuru.jp/202306-21551/ よろしくお願いいたします!
― 新着の感想 ―
シェルの旦那さんである騎士団副将軍って、あれ、お嫁さんでは??
ペットたち、ケータさんの濃厚・潤沢な魔力でチート並みの強化されているのでは!?(*´▽`*)
[気になる点] ソラの魔法って、ダンジョンのサーベルタイガー相手に使ってたけど。
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