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・魔力とは、空気も含めた、世界に存在するありとあらゆるものに宿る、魔法の源である
・魔法とは、命ある者に備わる、魔力を用いた特別な力のことである
例えば、エルフさんたちが森の奥深くでも道を見失わない、とか、ドワーフさんたちが金属の鉱脈のある場所を感じ取ったりとか、そういうのが魔法。
・魔導とは、疑似的に再現された魔法のこと
・魔導の使い方を学問として体系化したのが、魔導学
トーチライトさんは確か、魔法を学術的に体系化したものが魔導、とか、そんなことを言っていたような気がするけど。
物理学のことを物理、というのと同じことなんだろうな。
ふむ。
厳密には、魔導は疑似的な魔法で、その魔導を学問として体系化したものは、魔導学。
で。
・人間は、魔法を使うことができない
だから、魔導学が発展してきたということになるらしい。
魔導学は人間の専売特許というのでもなくて、色々な種族の人たちが今は使うし、学ぶことができる。
・魔導学は、魔導領域と呼ばれる複数の学問によって構成されている
・付与魔術、占星魔術、治療魔術などのように、なんとか魔術、と呼ばれる
・全ての基本になる魔導領域のことを、基礎魔術と呼ぶ
魔導を使いたいのであれば、まずは基礎魔術のお勉強が必要。
・昨今の魔導学は、魔法の再現に留まらず、魔力の使い道そのものを模索する学問となっている
魔道具とかが、その成果ということになるらしい。
「なんか、ここまででわかんないことある?」
そして、魔法関連のあれこれについて説明してくれているのが、シルヴァラ・レインツリーさん。
・レインツリーさんは転生者組合の職員ではない
・トーチライトさんの知り合い
・今回の授業は、トーチライトさんに頼まれた
トーチライトさんのことを、エレノア、と下の名前で呼び捨てにしているので、そういう、親しい間柄なのだと思う。
・レインツリーさんは、エルフ女子




