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銀のペンダント  作者: 上村文処
エピソード2 授業~師匠~笑う
93/1011

2-25 装備鑑定

 装備鑑定プラグインをオンにして、銀のペンダントを装備欄で見てみると……?

 魔力付与【格納】のところを展開して、と。


「うん、中に入ってる」


 こういうことか。収納の仕方も同じように、結線なのね。

 ふむ。


「ということは?」


・銀のペンダントに私が触れても、銀のペンダントそのものに、誰も気づかない


 魔力付与の【不可知】が、こういう効果を生む。うん。

 で。


・魔力の結線は、人に気づかれるかどうか


 よく分からないけど、あ、あの人、魔道具使ってる、ということを察知する手段があるのだとして、それすらも【不可知】は(あざむ)くのか。

 (あざむ)くのであれば。


・私は人に気づかれることなく、銀のペンダントから技能薬(スキル・ポーション)を取り出すことができる


 こういうことになる。銀のペンダント案件だし、多分、気づかれないのではないかと思うけど。


・銀のペンダントに触れたまま技能薬(スキル・ポーション)を使った場合、そのことに気づかれるのかどうか


 もし、気づかれないのであれば、んーと、なんだ、人知れず、私は大量の技能点(スキル・ポイント)を手に入れることができる。


「……うーん。ん?」


 銀のペンダントの中に入っているものが、爆弾的なものとか、毒を拡散するようなものだったとしたら。


「……あれ、これ、やばくないか」


 そういうものがあると仮定して、の話ではあるにせよ、銀のペンダントって、暗殺用の道具として、とんでもない価値を秘めているのでは?


「あ、これは駄目だ。銀のペンダントも、人に知られたら駄目なやつ」


 だけど、鑑定されない限り、人に知られることはないわけだし、そして【不可知】の説明に書いてある通りだとすると、鑑定そのものが不可能なわけで。

 緊急事態で〈ステータス画面〉のヘルププラグインを使いたい時に、技能点(スキル・ポイント)がない! ということになったりすることも考えるのであれば……ぬむーん。


「常に身に着けておくべき、か」


 ……はへー。


「あー、もう十時かー」


 考え込んでいた時間が長かったのかな。

 よし、各種検証はここまでにして。

 暗殺道具としての銀のペンダント、については、考えない。そんな使い方をしたいとも思わない。


「お風呂入ろ」


 ツインテールの再現は、多分、今の私にはまだ無理だろうから、ほどく前に手鏡で細かいところがどうなってるか、ちゃんと確認しよ。


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