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銀のペンダント  作者: 上村文処
エピソード2 授業~師匠~笑う
92/1011

2-24 どうす

 どうするかな。


・〈ステータス画面〉の力を引き出すには、技能点(スキル・ポイント)の消費が必要になる場合がある

・手持ちの技能点(スキル・ポイント)は、今のところ、四点で貴重

・でも、技能薬(スキル・ポーション)を使えば、技能点(スキル・ポイント)は大量に手に入る


 技能薬(スキル・ポーション)か。


・仮に技能薬(スキル・ポーション)を使ったとして、私はヘルププラグインを使いたいのか

・そもそも、意味するところ、とは、どういう意味か


 例えば、年齢の意味するところって、なんだろう。

 生年月日から経過した年数、という以外に何かがあるのかどうか。


「プラグイン管理パネルでヘルププラグインを長押しすると、オンに多分なって、その時にまた、光が指先にくっつく感じになって、その状態で、名前とか年齢って書いてあるところを触る……とかなのかな」


 使い方は。で、触ったら技能点(スキル・ポイント)が減る。

 のか?


「あー、これはもう、試してみないと分からないやつだなー……うーん」


 ぬーん。


「にゅーん」


 ……ま、使わない方向で。

 余計なことを知ってしまいそうな予感があるし。

 この世界の秘密を、私は知りたいわけじゃない。

 平穏無事に生きて死にたいだけだ。

 それに。


「そもそも、技能薬(スキル・ポーション)を私はまだ、取り出したことさえない」


 試してみようかな。使わないけど。


「確か、銀のペンダントに魔力を結線する、だっけ」


 胸の谷間に入り込もうとしていた銀のペンダントを右手で握って、魔力をつなぐと……あ、なんか、手の中に出てきた。


「むーん?」


 手をそっと開くと、虹色に光る小さな水晶の瓶のようなものがあった。


「蓋がない。飲むわけではない?」


 これも結線かな。鑑定結果には、技能薬(スキル・ポーション)の使い方までは書いてなかったけど、こういうものはたいてい、結線なんだろうな。

 なんとなく、そんな気がする。こう、結線できる余地がある感覚、があるというのか。


「戻し方は……」


 右手で技能薬(スキル・ポーション)を持ったまま、銀のペンダントに触れて魔力をつないでみたら、音もなく消えた。


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