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銀のペンダント  作者: 上村文処
エピソード1 転生~ステータス画面~戦い
9/1011

1-9 固有技能の名称

固有技能(ギフト・スキル)の名称と、どんなことができるのか、あなたが現状で理解できているところまででいいですから」


 ものすごく私を見たままのトーチライトさんから、補足が。

 ふむ。


「あのー、お話しするのはやぶさかではないのですが、どういう理由で、なんでしょか」

「言葉足らずだったな。悪い。固有技能(ギフト・スキル)の危険性みたいなものを、事前に把握しておきたいからだ」


 危険性。


「過去に何か、転生者(リレイター)が悪ふざけに過ぎることをしたりとか?」

「いや。それはない。犯罪とか、そういう意味だよな?」


 うぃ。


転生者(リレイター)の方々が、この世界に対して危害を加えた、といった事例はありません」


 今度はトーチライトさんが答えてくれた。まぁ、コールズさん、転生者(リレイター)だし、当事者が答えても、ということなのかなーと、勝手に思っておく。


「保険みたいなものですか」

「そう理解して頂いて、問題ありません」


 ふむ。


「了解しましたです。えーと、固有技能(ギフト・スキル)の名称と、できること、ですよね?」

「そうです」


 名称。むーん。


「名称、というのは、転生中、とでも言えばいいんですかね。あの時のやり取りで出てきたやつですか」


 そうだ、とコールズさんが頷いた。


「えーと、お見せした方が早いと思うので……こうかな」


 一点を見つめて、そこに、ぐっと気持ちを入れて触りますと。

 おー、出てきた。


「〈ステータス画面〉という名前で、このように」


 私が触れた先に浮かび上がった半透明の板状のものを手に取って、お二人に見えるように、くるっとした。


「私の秘密の情報がびっちりばっちり丸見えですよ……ですよね」


 無言のままのお二人をそのままに、自分でも改めて見てみた。うん、大丈夫。名前、年齢、性別などなど。その下の方にスクロールさせると、能力値、技能、装備という項目があったりとか。


「あー、私、十九歳らしいです」


 お二人さんは、まだ無言。


「えい」


 呼び出した半透明の板状のものを、両手で折るようにすると、消せた。


「あのー。消しちゃいましたけど、これが私の固有技能(ギフト・スキル)です」


 まだ無言。


「あのー」

「いや、すまない。立派な固有技能(ギフト・スキル)だと俺は思うよ」

「ええ。好きな時に自分のステータス情報を見られるのは、私も素敵なことだと思います」


 なんか、微妙な反応? トーチライトさん、声、裏返ってるし。

 どういうこと?


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