1-31 そして再び
そして再び、要約のお時間。今度は、支給品のお話。聞いた内容をまとめると、こんな感じ。
・一ヶ月当たり、銀貨六枚
・女性ものの衣類、生活用品
・転生者組合の食堂で使用可能な食券
銀貨は銅貨百枚の価値とのこと。銅貨一枚が百円ぐらいだから、六万円ぐらい。
服とか下着も、今、着ているもの以外にもらえる。食券は、なんか、たくさん。
「支給期間は三ヶ月になります。その間に、こちらの世界に慣れて頂いて、お仕事を見つけて頂ければと」
なるほど。色々なアルバイトをしながら、というやつですよね?
「そうですね」
「アルバイトのお金も、頂ける?」
「もちろんです」
ま、そりゃそうか。銀貨六枚を三ヶ月分プラス、バイトのお金。でも、外に自由に行けないわけだから、気ままにお外でお買い物、というのは無理なのかな。
それはそれとして。
「質問なのですが」
「はい、どうぞ」
「お仕事が見つからない場合は、どうなるんでしょう? あのー、もちろん、全力でお仕事は探しますけれども」
大丈夫ですよ、とグリーンリーフさんが言った
「支給期間の延長はできますし、ブロッサムさんがこちらの世界で生活できるようになるまで、転生者組合は全力でサポート致します」
おぅ、至れり尽くせり。




