表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
銀のペンダント  作者: 上村文処
エピソード1 転生~ステータス画面~戦い
26/1011

1-26 私は

「私は、そういうのは知らないままでいたいですねー」

「そうか」


 そう言ってコールズさんが少し笑った。


「他に、なんかあるか? 思いつかないなら、今後の予定の話に入るが」

「そうですねー」


 聞きたいことは、なくはない。でもそれが、今、聞くべきことなのかどうかが、分からない。

 なので。


「特にないです。この世界のことは、教えてもらえるんですよね?」

「無論だ」


 私は私で、考え込むのはもう少し、先にしよう。


「飯が終わったら、そうだな、お前が寝泊まりするところの話と、今後、三ヶ月、支給されるものについての説明がまずはある」


 ほーほー。


「あとは、前世では男だったにしても、今のお前は女だからな。女としての生活の、なんだ、あれこれをだな」


 そういえば、目が覚めた時にコールズさんが、そんな感じのことを言っていたような。身体の変化について、担当者から説明がどうとか。

 ようは、小学校の高学年になったら、男女に分かれてやるあれですか。


「まぁ、そんなところだ。それが終わったら、この世界についての説明だ」


 どんな国があるのか、とか、全く、分かってないですし。そもそも、国という概念があるのかどうかさえ分からない。

 あ!


「どうした」

「ここ、町ですよね?」

「あぁ」

「なんて名前なんですか?」


 さっき見た、とてもきれいな景色の、この場所の名前は。


「フェザーフォールだ」


 フェザーフォール。羽が落ちてくるんですか?


「俺たち転生者(リレイター)がこの世界に現れる時、光が空からゆっくりと、羽みたいに降ってくることから名づけられた、そうだ」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ