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3-27 ごめ
「ごめんね、なんか、変な話しちゃって。話、変えようね」
なんか、すいません。
私の方から違う話題を。
「あのー、討伐隊の皆さんのご出発は、明日なんですか?」
「今日の、夕方前には出るはず」
あ、へー。
「わりと、慌ただしいんですね」
「二つの国の国境近くに魔物が現れるらしいから、現地で合流してからの段取りが、幾つかあるみたい」
ほへー。
「じゃあ、わりと大人数での戦いになるんですかね?」
「うん。今回の討伐戦は、転移者の参加がないからね」
ふむ?
・今回の討伐戦は、大人数での戦闘になる
・なぜならば、転移者が参加していないから
「……転生者って、もしかして、単独でものすごい戦力になったりするんですか?」
「……やっぱり、それぞれが唯一無二の力を持ってるから。それなりにね」
そうかー。皆さん、強いのかー。
「だから、今回は、厳しい結果が待っていると思う」
厳しい結果。
「先住者だけでの討伐戦は、二百年ぶりぐらいなんじゃないかな」
それは。
「皆さん、死ぬのが分かってて、討伐隊に参加されている、ということですか」
「そうだね」
……言葉が、出てこないです。討伐戦って、そんな、過酷な。
「せめて、私とシバが動ければ、と思うよ」
だからね、とバードランドさんが続けた。
「今日のパーティは、家族との最後の別れの日なんだ」




