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3-26 私に面
私に面会?
「うん」
「えっと、どういうことですか?」
「あなたが未婚の女だから」
むん?
「転生者を特定の国が手元で管理することは、転生者組合が認めてない。でも、男女の仲であれば、話は別。結婚すれば、旦那の国の人になる、でしょ? 私たち転生者は、元々、どこかの国に属しているわけではないから」
……なるほど。
「魔物の出現をきっかけに、そういう行動に出る人たちがいると」
「そういうこと。新しく現れた転生者に、自分たちの国を知ってもらいたいってところだろうけどね」
強引に結婚を強制するとか、そういうことはないから、とバードランドさんが付け加えた。そんなことをすれば、転生者組合が黙っていない、ということらしい。
「バードランドさんのところにやってくることはないですか」
私がここにいることで、ご迷惑になったりは。
「それは平気。ここまでは乗り込んでは来られないから、安心して」
良かった。
「昨日、師匠が、行けって言ったのは、それを分かっていたからなんですね」
「リカルドのところに乗り込んでいく度胸は、ないだろうけどね」
いつのまにか、あの人にも迷惑をかけていたのか……。
「迷惑だなんて、リカルドは思ってないと思うよ。自分がしたくないことは、絶対、しない人だし」
まぁ、そんな感じはしますけど。でも。
むーん。




