3-17 だいた
「だいたい分かった」
エプロンを脱いで裸の世界に戻り、そして寝る時に着ている、キャミなんとかの丈の長いやつにチェンジしつつ。
「あ、パンツはいてないや」
パンツパンツ。
これにしよ。白地に水色の花柄。
黄色の花柄でもいいか。
どっちにしようかなー。
「選ぶ。選択。判別。識別……うん」
識別票番号か。スクリプトプラグインの勉強の方向性が、なんとなく見えた気がする。
・任意の情報項目の、識別票番号を引き出すことができるかどうか
これができたからといって、何かいいことがある、というのでもないけど、目標があった方が、勉強は捗る。
「お手玉」
右手のパンツを 左手へー♪
左手のパンツを 青空にー♪
腕を伸ばして 掴み取れー♪
さぁ さっさとはきましょうー♪
「パンツとかは、装備欄に出てこないけど。そういえば」
製造付与がついてるパンツとかだったら、鑑定が可能だったりするのだろうか。
「案外、レインツリーさん、そういう下着持ってたりして」
叡智の魔女だし。専門は基礎魔術だけど、付与魔術も得意、なんだっけか。
「私が作った細工ものに、レインツリーさんが魔力付与したりする時が、来るのかな」
とんでもなく遠い未来のような気がする。
でも、絶対に来ない未来、ではない。
「頑張ろう」
そして、洗濯しなくてもいいパンツ、作ってもらおう。
「……パンツは細工ものではないから、私の守備範囲外か」
脳が、くだらないこと考え始めた。
明日は、バードランドさんのお宅に伺うという、大切な用事があることだし。
「寝よ」




