3-6 先輩
「先輩ですか!」
おー。どうもどうも。
「で、あのー」
私はどうすればいいんだろう。
あ。
「初めまして、ヨリコ・ブロッサムと申します。銅の板で、細工師の見習いをしております。あと、転生者もやってますです」
ご挨拶返し。
「ご丁寧にどうもありがとう。今日はね、私、ブロッサムさんとお友達になりたくて、こちらに伺ったの」
お友達……ですか。
「そのー、良く分かっていないので、お尋ねするんですけど」
ぬーん。
「バードランド家、というのは、そのー。お見受けする限りでは、大変、高貴な雰囲気がですね。バードランドさんのお姿から」
私なんか、という言い方も、あれなのですが。
「そういうの、気にしなくても平気平気」
「そうはいかんだろう」
お、師匠。
「バードランド家はグランスローン王国の子爵家だ」
子爵。
「騎士さんということですか?」
「私じゃないわよ? 主人がね」
あー、ご主人が。
「ご主人!?」
ご結婚されてるんですか!?
「うん」
バードランドさん、おいくつなんだろうな。私よりは年上だと思うけど、トーチライトさんの方がお姉さんなのは、間違いない。
「主人とエレノアはいとこ同士なの。だから、私もエレノアとは義理のいとこということになるわね。エレノアのことは、ご存じよね?」
「はい。もう、こちらの世界に来てから、お世話になりっぱなしです」
バードランドさんのご主人と、トーチライトさんはいとこ同士。ということは、トーチライトさんも、グランスローン王国のご出身で、騎士階級のお生まれなんだな。
ふむ。




