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銀のペンダント  作者: 上村文処
エピソード2 授業~師匠~笑う
171/1024

2-103 ほひ?

 ほひ?


「あ、井戸の使い方を教えてくださった――」


 お名前が分からない。お隣に住んでいる方ということは分かるけど。


「ゴーズだ。よろしくな」


 わざわざ、玄関から出てきてくださって、にかっとゴーズさんが笑った。


「ヨリコ・ブロッサムと申します。こちらこそ、よろしくお願いしますです」

「ジェンナから聞いてるよ。頑張んな」


 ジェンナ……あ、奥さんか。


「はい。ありがとうございます」


 何はなくとも、まずはお礼。気にかけてくださるのは、ありがたいことだ。

 で、それはそれとして。


「あのー、ゴーズさん、とお呼びしてもいいんでしょうか」

「ああ。ゴーズでいいぞ」


 『転生者(リレイター)のための世界知識』に書いてあったのは。


・正式なゴブリンの名前はゴブリン語によるものだが、公用語を常用する人族にとっては、音による判別がほぼ不可能

・そのため、ゴブリンは公用語での名前を持つ

・名字については故郷の地名を名乗るため、近親者でなくとも同姓の者が多い

・従って、慣習として、ゴブリンたちは、公用語による名前で呼ばれることを望む


 この通りみたいだ。


「リカルドは、嘘のない人間だ。あいつを信じて、しっかりついていけ」

「はい」


 ルーペさんのことを、そういう風に言う人が、こんな身近なところにいるのか。レインツリーさんも、同じようなこと言ってたな……。


「じゃあな。ヨリコちゃんと一緒に仕事ができる日を、楽しみにしてるよ」

「はい」


 また、名前で呼ばれた。けど、嫌な気はしない。


「一緒に仕事ができる日、か」


 ゴーズさんも、宝飾細工に関わるお仕事の職人さんなんだろうけど。

 ご自宅の中に入るまでお見送りをしてから、お掃除を早々に済ませて、お店の裏手へ。


「ただいま、戻りましたー」


 声をかけてから、中へ入ってみたけれど、物置には人の姿はなし。でも、作業部屋には人の気配がある。というか、物音がしてる。


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