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銀のペンダント  作者: 上村文処
エピソード2 授業~師匠~笑う
169/1024

2-101 言

「言うことがあった。ついてこい」


 おっさんが先頭になり、奥の部屋へ。中は、そこそこ広い。真ん中に少し長めの机が一つあって、壁際には棚とかロッカー的なものが、敷き詰められたように並んでいる。

 正面の右端と、右の壁の奥側にドア。正面のドアが外に出るためのもので、右の壁のがトイレか。トイレって書いてある札が下がってる

 で。謎なのが、左側の奥らへん。背を向けた棚が並んでいて、手前側は()いている。


「そこの奥は、お前の部屋替わりだ」


 なんと!


「自由に使っていい」


 それだけを言って、おっさんは外につながるドアから出て行ってしまった。


「むーん」


 ……ちょっと、感動しかかっている私がいる。あの人、こういうことをしてくれる人なのか。

 棚で仕切られただけの空間だけど。私がこれから働くことになる場所に、自分の居場所があるというのは、悪くない。


「お邪魔しまーす……」


 小さな机と、椅子が一つ。二つある大きめの棚は、中身が全部ない。自由に使っていい、ということなんだろう。


「出勤したあと、荷物を置いたりするのに良さそう」


 壁には窓。格子窓になっていて、雨戸的なものは外から下ろすタイプなのだと思う。カーテンもある。嵌め込まれているガラスは、透明度が高め。

 ここで着替えることは多分、ないだろうけど、その時はカーテンをちゃんと閉めよう。


「はへー」


 椅子に座ってみた。なんか落ち着く。バッグを棚に置いて、さて!


「お掃除、しますかね!」


 よし!


「掃除道具は……えーと、勝手にロッカー、(ひら)いちゃいますよー……あった」


 (ほうき)。昨日、おっさん……ルーペさんが使ってたやつはこれだな。


「ちりとりとかは、持ってなかったような」


 土ぼこりを玄関前から掃き出せば、とりあえずはよしとするか。あー、昨日、ルーペさんの掃除の仕方、よく見とけば良かった。


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