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銀のペンダント  作者: 上村文処
エピソード2 授業~師匠~笑う
166/1024

2-98 今日は、いい

「今日は、いいお天気ですね」

「そうですね」


 日曜日。食堂は閑散としていて、コールズさんとは会えず。

 朝ご飯を食べたあと、外出許可をもらいに受付まで行ったら、グリーンリーフさんに付き添いの職員さんとして、ご紹介頂いたのが、イレーナ・ヒルさん。今、私のお天気談義に言葉を返してくれた人だ。

 銀色の長い髪をそのまま真っ直ぐ背中に落としていて、背は高め。瞳の色も銀色な、銀色尽くしの、きれいな人だった。


「あのー」


 何でしょうか、という雰囲気で微笑みながら、ヒルさんが私の方を見た。


「このまま、銅の板の方まで行って、そのあと、はなごろもに寄りたいんですけども」


 水路沿いに歩いていけば、銅の板がある職人区画から、はなごろものある商業区画まで行くことができる。今朝、『転生者(リレイター)のための世界知識』に付いている地図を眺めていて、気づいた。


「ええ。お買い物ですね」

「はい。カーディガンがあったら、帰り道が寒くなくていいかなぁって思いまして」

「夕方を過ぎると、まだ冷えますからね」

「ですよね」


 水路のある辺りに差し掛かれば、銅の板も見えてくる。店の前は静かで、人通りもない。私たちの話し声が、静けさの中で少し、目立っているようにも思える。


「ご挨拶されて行きますか? お待ちしますよ」

「いえ……大丈夫です。ご迷惑かも知れませんし」

「分かりました」


 銅の板の前を通るルートを選んだ理由は、自分でも分からない。()いて言えば、なんとなく、だ。


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