2-97 それはつま
それはつまり、知ろうとして知った情報ではなかった、ということだ。
「……良くない。それは良くない」
・ステータス情報パネルには、相手に私の情報を強制的に認識させる力がある
何かを強制するのは、私は大嫌いだ。
それに。
・ステータス情報パネルに〈異世界消却〉を表示
・〈異世界消却〉の技能要素も表示
この状態のステータス情報パネルを見てしまった人は、私がこの世界を消す力を持つということを、理解してしまう。
「人を脅すのに使えますなぁ」
最低だな。
「とりあえず、裏から見えないようにしないと」
確か、色設定プラグインというのがあったはず。プラグイン管理パネルを呼び出して。
「ぬーん、ぬーん、ぬーん」
あった。これを有効にして、えーと、どうやって色を変えるんだ?
「あー、なるほど。色を設定できる項目が最初から用意されてるパターンね」
このプラグインを置いたパネル全体に対して有効になる、と。
「パネルの色を黒にすると?」
おぅ、真っ黒。これなら文字も見えないけど。私も読めない。
「文字を白にすると」
黒地に白文字のステータス情報パネルが出来上がっただけだった。駄目だ。
「えーと。どうすればいいんだ?」
何か、いいアイディアが……。
「そうだ!」
・ウィジェットパネルを作成
・ウィジェットパネルに色設定プラグインをセット
・パネルの色を黒に
・ステータス情報パネルは文字を白に
・この二つのパネルを重ねる
で。
「ピン止めプラグインというのが……あったあった、これだ」
これで……一つだと?
「おう、ぐるぐる回る」
コルクボードに画鋲で紙を止める、みたいなイメージなのね。このプラグインは。
なるほどなるほど。略してなるなる。
「じゃあ、二か所を止めれば」
うん。上手くいきそう。でも、間違ってこれを解除したりする可能性を考えると。
「ピンを増やすか」
四か所に。
「ピンピンピンピーン、と」
あとは、ウィジェットパネルの方の厚さを極限まで薄くして。
「できたー」
ステータス情報パネル、裏からなんて見せないわバージョン、完成。
「ひとまずはこれで」
疲れた。眠い。
あとは。何かすべきことは。
「真情報と自動認識のことを、トーチライトさんとコールズさんに言おう。自分が駄目だと思ったことは、相手に正直に伝えないと」
私の能力値を強制的に、覚えさせてしまったわけだし。コールズさんには確認が取れてないけど、多分、トーチライトさんと同じ状況だと思う。
明日、日曜日だけど、食堂でコールズさんに会えるかな……。
「はーーーー」
疲れた。




