2-96 ぐ
「ぐぬぬ」
あ!
「……分かった」
俯きながら、ステータス情報パネルを眺めていてたら、閃いたことがあった。
「私、俯いてこれ見る癖がある。だからその時」
真横から見ると、ステータス情報パネルは、薄いただの板でしかない。
「こうなってたんだ」
・能力値を表示させていた時は、裏から見えていた
・でも、スクロールをさせながら俯いたから、技能のところは見えなかった
「これで、いちおうの説明はつくけど」
でも、あの一瞬で、裏から見ただけで、能力値の数字を読み取ったってこと?
「いや。違う」
技能要素だ。
「〈ステータス画面〉の、技能階梯100」
┃|# 技能階梯 100
┃|●真情報
┃|情報図書館より取得した記号情報に虚偽
┃|がないことを、当該記号情報を参照した
┃|者に対して無自覚に確信させる。
┃|
┃|●自動認識
┃|本技能を用いて表示されている記号情報
┃|を能動的に参照した者は、当該記号情報
┃|を誤ることなく認識する。
┃|
┃|●[プラグイン]ヘルプ
┃|任意の情報項目一つの意味するところを
┃|ヘルプパネルと語義定義されている情報
┃|表示要素に表示する。
┃|使用に際して、技能点を一項目につき1
┃|点、消費する。
┃|
┃|初期設定:オフ
┃|
「これだ」
真情報と、自動認識のせいだ。この二つの影響を受けて、トーチライトさんはあの一瞬で、私の能力値を読み取ってしまったんだ。
色々、思い出してきた。
お寿司屋さんから第三支部に戻ってきて、入口のドアが重くて開かなくて、あの時に、私の能力値のことを話した記憶がある。
「能力値の話になった時、多分、そうね、が口癖の人が、そうだったわね、と言った。続けて、そんな数字だったと思うって言ったのは」
自分でも、どうして私の能力値の数字を覚えているのか、不思議に思ってた、ということか。




