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2-84 こ
これは……職工組合の看板なのかな。
・転生者組合
・戦闘職組合
・物流組合
みたいに、この世界には色々な組合があって、職人さんたちは職工組合に所属して、互いのお仕事を補いあっているって習ったけど。
看板を外してたってのは、店じまいをしてたからで、その外してた看板を付けなおしてるってことは……?
は!
「お店再開するんですか!?」
思わず大きな声が出てしまった。うあ、おっさんに睨まれた。
「そうだ」
そして作業に戻るおっさん。怖かった。
角度やら何やらを微調整しているのか、私には変化が分からないレベルでのとんてんかんがしばらく続いたあと、おっさんが、よし、と言った。
脚立を片付けながら、おっさんが、多分、私に向かって言った。多分というのは、こっち向いてないから、なんだけど。
「この看板は、営業許可証だ」
「えーと、ということは、お客様がいらっしゃるんですかね?」
「店はまだ、閉めたままだ」
むん?
「仕事に戻れ」
それだけを言って、おっさんはお店の裏側の方に行ってしまった。
「店はまだ開けない」
それをなぜ、私に言うのか。
うーん。
分かりづらい人、ヨリコ、苦手だな☆
「……戻ろう。そして、また、巻き巻きの世界に浸ろう」




