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銀のペンダント  作者: 上村文処
エピソード2 授業~師匠~笑う
122/1024

2-54 と笑

 と笑っている間に、二階に着いた。


「それじゃあ、そうね、まずはお掃除をしましょう。そのあとに、打ち合わせ。ローラと一緒に、二階をお願いね」


 二階のお掃除ですね。了解です。


「ローラ! ……あ、来た来た。ブロッサムさんをお願い!」

「分かった!」


 軽やかな足取りで階段を上がってきたローラさんが、ブレンダさんに頷いて見せたあと、私に向かってサムズアップした。


「モップかけましょう。モップ。お掃除道具は、こっち」


 二階の、お会計スペースの奥に、木製のロッカー的なものがあった。ローラさんがモップを二つ、取り出して、私の方にそのうちの一つの()を差し出した。


「お借りしますです」


 食堂でもモップ使ったな、そういえば。食堂はつるつるした石の床だったけど、こちらは木製の床。歩いていると時々聞こえてくる、床の(きし)む音は、なんだか優しい感じがする。


「商品棚の間の通路をブロッサムさんにお願いします」


 通路ですね。

 よし、やるか。


「私も、ブロッサムさんのあとを追いかけつつ、棚のお掃除をしますので。あとは、えーと、お客様の目に入る場所なので、丁寧にお願いします」

「分かりましたです」


 お客さんの気持ちになって、お掃除。

 大事。女子向けの小物を買いに来たお店の床に、でっかいほこりとか落ちてたら、私もなんかちょっと、弱る。

 それから、私語もなくお掃除を終えて、道具を片付け、ローラさんに連れられて一階へと降りると、ターナーさんとブレンダさんが、私たちを待っていた。


「お疲れ様。今日、ブロッサムさんにお願いしたいことなんだけど……」


 ターナーさんから説明された、今日の私のお仕事の内容は次の通り。


・棚ごとに、個々の商品が規定の数に届いているかどうかを確認する

・足りないものがあったら、ローラさんに言って、倉庫から商品を持ってきて並べる

・お客様に話しかけられたら、まずは「いらっしゃいませ」とご挨拶する

・その上で、お客様が商品をお探しの時、自分で分かる範囲のものであればご案内する

・分からない場合は、「担当の者を呼んで参ります」と言って、ローラさんを呼ぶ

・臨機応変


 こういうの、品出し、とかいうのかな。木製の板に商品棚の番号と商品の数が書いてある紙を留めたものと、赤鉛筆を渡された。


「あ、それから、お昼ご飯なんだけど、グリーンリーフさんからお弁当を預かりました」


 お弁当ですか?

 あ、そういえば、お昼ご飯のことを考えてなかった。


「料理長にご用意して頂いたものですとお伝えください、ですって」


 あー……なんか、もう、ほんと。いい人たちだな。みんな。


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