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2-48 あれ?
あれ? この銅貨は、なんだっけ。
靴箱の上の隅に、銅貨が三枚、重ねて置いてある。
「私の仕業だよな」
何ゆえに三枚?
三枚……あ!
「最初の日に、コールズさんから食券と一緒にもらったやつの残りだ」
初めての買い物の時に、エプロンのポケットから出してここに置いたんだった。
「お財布の中に入れて……」
いや。ここに置いておこう。十年後ぐらいに、コールズさん、これ、転生初日に頂いた銅貨五枚の残りですよ、と言ってみたい。
「えーと、これ用の入れ物をそのうち、用意しておいた方が良さそうだ」
思い出の品々入れ、みたいなやつ。あの雑貨屋さんで探してみよう。
「明後日、お世話になるわけだし」
今日と明日が食堂。明後日とその次の日は、生活雑貨はなごろも。
「電気代節約のため、玄関の明かりは消して……いや、電気とかないし、この世界」
どういう仕組みなんだろうな。魔道具の蛍光灯。ま、でも、消しとくか。
そして、お台所を抜けて寝室へ。
「さて」
蛍光灯に結線して。んむ、明るい。今の時間は……。
「午後八時五分」
本当は、就業訓練は午後五時までだったけど、無理を言って夕食の時間まで居させてもらった。
生姜焼き定食、おいしかった。
「……はぁ」
なんか、今日は疲れた。




