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銀のペンダント  作者: 上村文処
エピソード2 授業~師匠~笑う
113/1024

2-45 熱

 熱熱熱熱熱熱熱熱熱熱熱熱熱熱熱熱熱!


「おま……ち、どうさまでした!」


 ……熱かった。


「大丈夫か?」

「問題ナッシングでありますですよ」

「無理はするなよ」


 ほんと、大丈夫ですから。


「はい、チャーハンね」


 おぅあ、すいません、運ぶのは私の仕事なのに。


「気にしないで。手、大丈夫?」

「はい、大丈夫です」


 いかん。ただ、物を運ぶだけだというのに。


「まぁ、初日だ。それにこっち来てから五日だろう。先は長いんだ。あせるなよ?」


 トレイにラーメンとチャーハンのセットを乗せたコールズさんが、テーブルの方へと向かいながら、私をちら見してそう言った。

 あせるな、か。

 そうだな。うん。無理しないようにしなければ。無理をして人に迷惑をかけてしまったら、どうしようもない。


「ブロッサムちゃん、私たちもお昼にしようか」


 食堂の中にいるお客さんは、コールズさん一人。時間的にも、お客さんは途切れた、ということなのだろう。


「あ、はい。えーと、食券を……」


 お財布は、エプロンのポケットの中。


「いらねぇよ。ほら、いいからこっち来い。好きなものを食っていいぞ」


 いやー、それはさすがに。


「遠慮する暇があるなら、早く決めろ」


 えーと、ぬーん、むーん。


「オムライスをお願いします」

「オムライスだな」

「カレーかけてもおいしいよねぇ」


 それは……素敵なアイディアですね。


「よし。オムカレーだな。座って待ってろ。おい、皿!」

「はいはい。じゃあ、そのへんに座って待っててね」


 まさかのメニューにないやつ。

 私に何か、できることは……なさそう。


「ぬーん」


 なんか、お手伝いさせて頂いてはいるけど、私、お客さんのままだな……。


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