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9-127 あの方々は、そのー
「あの方々は、そのー、どんな感じで」
「処分はこれから、だろうね」
処分。
なんか。心が痛い。
「ヨリちゃんが気にすることじゃないよ。彼らだって、覚悟の上だったみたいだし、そこは、かわいそう、とか思うほうが失礼かもだね」
そうか。
「分かりましたです」
フェザーフォールか。師匠と奥さんに、お土産買わないとだな。グレイルを離れるのであれば、兄弟子さんと姉弟子さんにご挨拶したい、というのもなくはなく。
「もし、ヨリちゃんがよければ、なんだけどさ」
「はい?」
「グーちゃんのとこ、行ってみない?」
グーちゃんさん。グウェンドリン・ブルーグラスさんか。
書架の魔女。
「いいんですかね? 私が行っても」
ちょっと、興味はあるけれども。図書館の館長さん、だよな。本来は。
「グーちゃんが、良かったらって言ってたから」
先方のお許しはある、と。
むー。
む。
「一度、お伺いしてはみたいです」
「ん。分かった。それでさ」
ほい?
「何でしょう?」
「ヨリちゃん、船、平気そう?」
船。
「いやー、どうなんすかね。最初にこちらに伺った時に乗った小さな舟は、大丈夫でしたけど」
船に乗っていくようなところなのかな。
「馬車もあるんだけど、そっちのほうが時間がかかるんだよ。ここからなら、エルフ限定ではあるんだけど、船で行けるから。グーちゃんち」




