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銀のペンダント  作者: 上村文処
エピソード1 転生~ステータス画面~戦い
10/1011

1-10 考えても答えが

 考えても答えが分からない場合は、聞くしかない。


「私の固有技能(ギフト・スキル)に、何か問題がありますでしょうか」


 コールズさんとトーチライトさんがお互いを横目でちら見したあと、なんとなく譲り合うような雰囲気があってから、コールズさんが、いや、あのな、と言った。


「ステータス、だよな」

「そうですね」

「ゲームとかにあるような、ステータス、だ」


 能力値とか、技能(スキル)とかね。どっちもちゃんと表示されてましたよ?


「ああ。そうだな。そしてそれは普通に考えたら、有り得ないことだ。ここはゲームの世界ではないし、例えば、俺たちの前世の世界で自分のステータスが表示されたりしたら、こう、なんだ、驚くよな」


 うぃ? まぁ、そうですね。そんなのが出せちゃうのが私の固有技能(ギフト・スキル)ですけれども。


「……そうだな」


 むーん?


「支部長、お願いします」

「そうね」


 トーチライトさんが立ち上がって、支部長、と書かれたプレートがはめ込んである机の前に行った。机の上には水晶球が置いてある。


「これは、端末宝珠(ターミナル・オーブ)と言います」


 トーチライトさんが端末宝珠(ターミナル・オーブ)に手をかざすと、その表面に緩く渦巻く光が浮かび上がってきた。


「おー、魔法ですね! すごいですね!」


 これが、魔法……って、なぜ、そこで苦笑いですか二人とも。


「コールズくん」

「分かりました」


 トーチライトさんに頷いて見せたコールズさんが立ち上がり、端末宝珠(ターミナル・オーブ)に触れると。


「……おぅ」


 その上に、さっき私が出したステータス画面と同じようなものが現れたのだった。


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