第91話 義母の秘密?(9)
「うん、うん」と、義父は何とか頷いてくれて。
「……旦那さま~、別にエルちゃんが敵の魔王さまと結婚をしても問題はないではないですか? 元々、私も敵種族の娘だった訳ですから……。それでも旦那さまが私の容姿に一目惚れをして、両親の許可も無く勝手に攫って妃にした訳ですから。エルちゃんも私同様、魔王さまに攫われて妃になった。まさに親子って感じでいいではないですか? 別に私同様エルちゃんも後悔をしていないのならば……」
ルミナス公夫人がルミナス公へと言っていけないこと……。
僕自身もエルから話は聞いてはいたが、義父に対して一度も『お前も俺と変わらず、妻を攫ったではないか?』を義母はオブラードに包まずハッキリと告げたから。
この男はガーン!
ルミエル公爵は泣くのを辞めて、顔上げ──! 義母へと顔の向きを変えると。
この親父は悲しく、切ない顔で。
「……でもママは儂の妃になったことに後悔はしていないと言ったではないか?」と。
まあ、義母……。ルミナス公夫人へと気持ち悪く赤ちゃん、バブバブ口調で可愛く尋ねた。
ああ、気持ち悪い……。
僕がマジでこいつ大丈夫か? と思い。
あっ! そう言えば?
僕自身もエルに対してバブバブ口調で甘えるから気をつけないと! と思えば。
「ええ、別に旦那さまのお妃になったことは後悔はしていませんよ~。今も私は幸せですから~。うふっ」




