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第4話 小さなお姫様(20)
まあ、この他に色々な言葉が飛び交うけれど。昭和の終わりはね、今のようにね、アニメやマンガ、冒険譚話では余り使われてはいない。
とにかく世はSFファンタジーの世界だから、僕の知人達も首を傾げる者や困惑をする者達ばかりだから。
僕はこの言葉ならばみんなピン! とくるかな? と思い。
「……まあ、要するに俺は世紀末の恐怖の大王で、この世界ぐらいならば滅ぼす力がある魔物なのだ!」
とみんなに告げ。
僕は「どうだ~、凄いだろう~?」と、仁王立ちしながら胸を張ると。
「今なぜみんなが吹き飛んだかと言えば? 沙也加の子が俺の子のようだから、自分の母親を守るために泣いて、ド〇ゴンボールの気合砲みたいな魔法を使用したと言う訳だよ」とも説明すれば。
「──その気合砲でみんが吹き飛んで打撲をした! だから俺が自分の女房達と家臣達に頼んで、みんなの打ち身を治してもらった。只それだけだ」と。
僕は今更みんなに隠しても仕方がないから、正直に告げた。




