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第4話 小さなお姫様(8)
そう僕はレビィアが持つ本当の牙に噛みつかれて、陸に上げられた魚のように腕から血をダラダラ流して、深夜なのに絶叫を上げのたうち回る。
僕の住んでいるアパートの住人達は流石に我慢ができずに、『パチ、パチ』と室内の蛍光灯の栓を引っ張り、置き始めたから。
「ミリさん、メイさん、ミラさんお願い。アパートの住人の人達を再度寝かしつけてくれるかな?」
美紀がレビィアの後ろで三人仲良く並び、自分達の主を蔑にし続けてきた王がのたうち回り。自分達の主へと懺悔するようを見ては「ふっ、ふふふ」と妖艶に笑う三人へと妃権限で嘆願をした。
「はい、分かりました。美紀様……」
「お任せください……」
「奴等の記憶を完全に抹消してみますから……」
メイドトリオは仲良く美紀に了承したと告げると。レビィアの背後から『スッ』と素早く消えた。
「な、何じゃ今のはぁ?」
「儂も分らん……」
「俺も分らん……」
「うちも分らんよ……」
「私も分からない……」




