276/531
第53話 僕の決意! (2)
特に翔子の場合は、今日から夫になる僕と共に暮らしたいと、ごく当たり前の事を告げ、尋ねてきたから。
僕は「わかちょる。翔子心配せんでえぇけぇ」と。
翔子に告げれば。
「よーし! これから我が家の新しいお家探し。不動産屋にいって。このアパートよりも広い賃貸物件を探そぅかのぉ?」と。
僕が言葉を漏らせばね。
「一樹?」と。
翔子が僕へと尋ねてくるから。
「何? 何やぁ?」
僕が言葉を返せば。
「一樹、今から賃貸物件の一戸建てやマンションを探すんじゃのぉて。庭付きの一軒家を購入せんかねぇ?」
翔子が夫の僕へと突拍子ない事を告げてくるから。
「しょ、翔子! 家を購入するっていちょるがぁ。家は新築じゃと、建売住宅でも結構するけぇ。そんな住宅ローンを、この俺が通るんかぁ?」と。
僕が自身の口を震わせ、驚愕しながら翔子へと尋ねれば。




