第52話 翔子の決意! (2)
でっ、そんな僕達親子の事様子を翔子の奴はジィーと、見詰めながら。
「あのね、エルさん。美紀さん?」と。
二人へと声をかけるのだ。
「……ん? 何、翔子さん」
「……どうしたの、翔子さん」
僕の膝へと洋子が座ると、僕が自身の娘の頭を優しく撫でる。
その光景、様子を、僕の妻達二人が和んだ様子。
そう、微笑みを浮かべ、温かい眼差し、瞳で見る。見詰め続けると、言った感じ、様子が。
僕の2LDKしかない狭いアパートへと二人。美紀と洋子の二人がきて、家族四人になってからの我が家。
僕の家の中での光景なのだが。
そんな四人の様子を凝視しながら翔子の奴は。
「う~ん、あのね? エルさんと美紀さん。一樹と洋子ちゃんの親子の関係、様子を見ていたら。一樹って大変に子煩悩に見えるんじゃけれど。実際の所は、どぅなん?」と。
翔子の奴は自身の首を傾げながら、エルと美紀の二人へと、僕に対して大変に失礼なことを問いかけ始める。
だから僕は、ムッと、ふてくされた顔、不快感のある顔へと変化するのだが。
僕の妻達二人。
エルと美紀の二人は、「クスッ、クスクス」と。二人仲良く微笑みを浮かべ、漏らしながら。




