第47話 DV・児童虐待 (2)
だから僕自身の気が高ぶり、荒々しい口調、声音で、ついついと、独り言を漏らしてしまった。
と、言ったレベルではないか、ないね。
今の僕が自身の口から発した言葉は。
だから直ぐに、僕の真横にいるエルが。
「一樹! いい加減にしないと! 私本当に怒るはよぉ……。それに一樹? あなただって余り、美紀さんの旦那さんと変わらないじゃない? 直ぐに大きな声を出し、荒々しくなる上に。先程あなただって、自身よりもか弱い美紀さんを、自分に嘘をつくからと。美紀さんの話し、説明を、冷静にきかずに手をあげようとしたから。余り変わりはないわよ。美紀さんの旦那さんと。……一樹、あなただって私に、平然と暴力。頬を殴ってきた事があるじゃない」と。
僕は、自身の妻エルに、真横から叱られ、諫められて、シュンだ。シュンと俯き。
「エル……。そして親父、お袋。美紀ごめんなさい……。そして洋子ちゃんごめんなぁ……」と。
俯きながら皆へと謝罪。
でっ、最後には、自身の顔を上げ、僕の娘だと言う洋子ちゃんへと謝罪をしたのだ。
でも、そんな僕に対してエルはね。
「一樹! あなた~。少しばかり洋子ちゃんに対して、他人行儀だよ……。洋子ちゃんは一樹の実娘で間違いなにのだから、もう少し言い方があるでしょうに一樹は。パパが悪かったよ。御免ね、とか? パパのところにおいでとか。洋子ちゃんに優しく言って、接してあげればいいのに。あなたと言う男性は本当に、気が利かないのだから」と。




