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僕とエルフな勇者さまとの昭和の終わり。日常、商い。スローな両世界販売ライフの予定?(改修版)  作者: かず斉入道


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第45話 僕の娘は大きな耳! (1)

「な、何で、家の洋子にこんな耳が……と、言うか? エルさんと同じ、人間の持つ物ではない耳がついているの?」と。


 美紀が、自身の娘、洋子ちゃんの左右対称にある大きな笹耳を見ながら、悲痛な顔、表情、声色で呟けば。


「一樹とエルさん、洋子ちゃんの耳……。これはどう言う事なんじゃ?」


「一樹、エルさん。もしかして家の孫は、産まれた時から病に侵されているんかねぇ?」と。


 家の親父とお袋も、悲痛な顔と声音で、僕とエルへと尋ねてきたのだが。


 僕自身も、《《魔王》》と《《勇者》》の事等、よくわからないから。


「えぇと、ねぇ」としか、言葉を漏らす、呟く事しかできないでいると。


「あのね、美紀ちゃん……。そして、お父様、お母様……。私と洋子ちゃんのこの大きな耳は。この世界日本ではなく。別の世界……。こちらの世界から見た、異世界に住む、人種ではない亜人、精霊種……。こちらの世界で言う、《《魔法》》が使える種族の者達の特徴である耳で……。私も洋子ちゃんも病気ではなく、生まれながらにこの耳なのだからこの通りでね。隠そうと思えば直ぐに隠せるの……。ねぇ、洋子ちゃん?」と。


 エルが洋子ちゃんへと尋ねれば。


「うん」と、頷いて。


〈ボワ~ン!〉だ。


『ボワ~ン!』なのだ。


 僕のエルフな嫁と、魔王の娘洋子ちゃんは、自身の大きな笹耳を、普通のサイズ……。



 家のお嫁さんいわく、人種と呼ばれる、僕達が持つ耳と同じサイズへと変貌させたから。


「あっ!」


「えっ!」


「嘘?」


「家のお嫁さんと孫は、横〇先生の、魔法少女サ〇ーちゃんなんじゃねぇ。知らんかったわぁ~」と。


 最後にアニメ、漫画の好きな、家のお袋が、二人の魔力を使用した魔法変化を凝視して頷き、感心するのだ。


「なんや、それ?」


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