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僕とエルフな勇者さまとの昭和の終わり。日常、商い。スローな両世界販売ライフの予定?(改修版)  作者: かず斉入道


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第36話 元カノの愚痴? (2)

「じゃ、私、お母様のところに行くから御免ね。美紀さん」と。


 エルはとにかくこの場から立ち去りたくて仕方がないのだ。


 もうこれ以上エルは、自身の夫の元カノである美紀とは関わりを持ちたくはないからね。


 だって先程の二人の様子……ではないね。


 美紀の横には、幼い彼女の可愛い愛娘である洋子ちゃんが大人しく佇んでいるから。


 エルは自身も聞きたくはない、夫と美紀の昔話し、過去の話しを未だ幼い洋子ちゃんに効かせるのもどうだろうか? と、思うからね。


 それにエルが美紀から永遠と聞かされる過去の話しは。


 自分の夫への美紀の未練がましさを彼女は、身体中からかもしだしながら、自身の瞳、瞼を濡らし。


 一樹と美紀の過去の不満や嘆きを漏らしてくる。


 それがまるでエルには、夫一樹の事を。


『エルさん一君を私の許に返して、返却をしてよ。エルさんお願いだから』

 と、耳に聞こえてくるから。


 エルは本当に困った状態へと陥っている最中──。


 だからこれ以上は、だけではく。


 エルは、美紀とは金輪際関わりを持たないようにしようと心に強く誓い、この場を後にしようと試みる。


 だからエルは美紀に。


「美紀さん、サヨウナラ」と。


 言葉を漏らせば、反転──。


 その場を後にしようと試みるのだ。


「あのね、エルさん」


 そんな様子。


 もう美紀と洋子ちゃんの親子へと背を向け、歩行を始め出したエルにまた美紀が声をかけてきたのだ。


 でも、エルは、美紀の呼びかけに応じず、歩行を続けるのだ。


 もうエルは、美紀とは関わりを持ちたくないからね。


 でもさ、美紀は、小さな声、大変に気弱な声音で、


「……家、旦那、浮気して帰って来ないの、エルさん……。もう既に女がいるみたいなの……」と。


 元勇者、将軍様、姉貴肌の強い伯爵令嬢さまへと美紀が、こんな事を呟くから。


「えっ! 嘘?」と。


 またエルは美紀の言葉に反応を示し、己の足を止めて振り返ってしまうのだ。


「美紀さん! 一体、どう言う事なの?」


 と、声を漏らしながらだ。



 ◇◇◇



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