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僕とエルフな勇者さまとの昭和の終わり。日常、商い。スローな両世界販売ライフの予定?(改修版)  作者: かず斉入道


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第21話 エルフな勇者さまは、クリスマスの飾りの艶やかさに驚愕!(8)

「一樹、紙だよ。紙……。先程新聞と呼ばれる物に挟んであった広告の裏に書いてあげるね」と。


 エルが僕へと告げてくれたところで。


「羊皮紙って紙なの?」と。


 僕はエルへと問いかける。


「うん、そうだよ。一樹。羊皮紙は、獣の皮を加工して作った紙なの」と、エルが告げ、教えてくれたから。


「ふぅ~ん」と、また言葉を返すのだが。


 こんな僕達夫婦のやりとりを見て、確認をすれば、平成、令和の時代を暮らす若者達は、【羊皮紙】が獣の皮を加工して作った紙だって『何故わからない?』、わからないならば? 何故、パソコンやスマートフォンを使用して調べないと思うかもしれないが?


 僕達の十代、二十代前半などは、何でも安易、簡易的に調べることが可能なスマートフォンなどない時代、世代の上に。今、何処の家庭でも、一台は必ずある。置いてあるパソコンにしても、持っている人は、ごくわずかな時代だから。何を調べるにしても分厚い国語辞典から、『えぇ~と?』、『あれ?』、『何だったけぇ~?』と、気だるげに声を漏らしながら呟いていた時代なのだ。


 それに? 先程も僕が説明をした通りだ。


 僕達の世代は、今の若い人達のような、異世界ファンタジーな世界観のアニメやシネマではなく。SF、ロボット、冒険アドベンチャー時代だから。この時の僕は、未だに驚異的な若さと美貌を保っている自身の奥さまに『私はエルフ、宇宙人ではない』と、何度不満を告げられても、己の首を傾げることしかできないでいたのだ。


 まあとにかくさぁ、ちょっとした物。僕とエルは、お互いが住む場所、世界が違うから、些細なことでも、お互いが会話に花が咲く。開いた興味津々にね。


 だから僕はエルへと。


「エルは、自分の星に戻れば、お父さんとお母さんがいるんだよね?」と、問いかける。


「うん、いるよ。一樹……」と、エルは僕に答えたところで、車窓から外を、物思いに耽るように見詰めながら。



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