第21話 エルフな勇者さまは、クリスマスの飾りの艶やかさに驚愕!(3)
だから僕は、自身の顔色を変え。
「えっ? うそ?」と、驚嘆を漏らすのだ。
それも愛車、Nコロの運転の方もそっちのけで、エルの方へと完全に顔を向け驚嘆を漏らしたのだ。こんな言葉も付け加え。
「えぇっ、でも、エルは? 僕がエルの全部初めを奪ったと、先程言ってくれた。教えてくれたじゃないか」と、不満も漏らしたのだ。
それを聞けば、エルは、真っ赤な顔と、いうよりも。自身の顔色を変え怪訝な表情でね。
「あ、当たり前じゃない。と、言うか? 一樹自身も二度目の時に、自身の目で見て確認し。喜んでいたじゃない。なのにぃ~。何を今更、私に尋ねてくるの~。可笑しい事を聞かないでよね。一樹はぁ~。今更ぁ~」と。
僕のエルは、荒々しい口調、声音で不満を漏らしてきたのだ。僕達夫婦の初めての仲良く、混浴シーンを思い出せとね。
だから僕は、「あっ! そ、そうだった。ごめんね。エル」と、謝罪。
でも、僕自身も不満を募らせている訳だから。
「でも、エルのことが大好き。大好きだから仕方がない。仕方がないじゃんかぁ……。だってエルが僕以外の男と交わっているところなんて、想像をしたくもないし。考えたくもないから」と。
僕がこんな感じで、エルに不満を漏らせば。




