表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕とエルフな勇者さまとの昭和の終わり。日常、商い。スローな両世界販売ライフの予定?(改修版)  作者: かず斉入道


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

158/531

第19話 エルフな勇者さまは、鋼の乗り物を見て驚きます! (19)

 僕は挙動不審というか? 自身の顔色を変えながら動揺を隠せない様子で、美紀へと言葉を返す。


(そう言えば、こいつが、実家の近所のアパートに住んでいたのを忘れていた)と、僕は脳裏で呟きながらだよ。エルが僕の想いを直ぐに悟ることが可能だと言うことをすっかり忘れてしまうほど。僕は動揺、慌てふためいてしまったのだ。


 だから僕の横に並ぶように立つエルは直ぐに。僕の方を『ジロリ』と見詰め、睨んだことは間違いないと思われるのだが。この時の僕は、それどころではなく、こいつが……。



 そう、美紀の奴が僕に対して意味深な笑み。「ふぅ~ん」と、なまめかしい微笑と言うか? 僕を嘲笑うように微笑む、小悪魔仕様の美紀のことが怖い。怖くてね。彼女が、美紀が、この場で。僕の今の彼女、妻であるエルの目の前で、余計なこと、いたらぬこと、悪態をついてきたら。(どうしよう?)と、僕自身も思うと、怖くて、怖くて仕方がない。ないのだ。


 だってこいつ、美紀は、僕が中坊、中学生の時の……だけではないか?



 こいつが、美紀が、今の旦那さんとバイト先で知り合う前に再度、少しばかり付き合っていたこともある。腐れ縁に近い年下な彼女でね。その上さ、同じ地元と言うことは、僕の過去。特に地元の女性関係は先輩、後輩、タメだから。そのことを良く知る女性なのだよ。


 だから僕はエルの横で、美紀に苦笑を浮かべ見詰められると。蛇に睨まれた蛙状態で、自身の頬や背から冷や汗がとまらない。


(実家にくるんじゃなかった。くるべきではなかった)と、思いながらねぇ。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ