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僕とエルフな勇者さまとの昭和の終わり。日常、商い。スローな両世界販売ライフの予定?(改修版)  作者: かず斉入道


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第19話 エルフな勇者さまは、鋼の乗り物を見て驚きます! (13)

「本当に、一樹~。ありがとう~。私と結婚式。婚礼の儀式もしてくれるんだね。ありがとう。一樹~。愛している。愛しているわ~。一樹~」と。


 まあ、こんな感じになったのだ。僕の元勇者でエルフな奥さまはね。歓喜だ! 歓喜になって、自身の喜びを、エルの身体全体を使用、使って表してくれたのだ。こんな感じ。


「愛している。愛しているは、一樹~」(チュ、チュ)と。


 今日で何度目になるかわからない。僕の愛する奥さまの、熱く、激しい。キス、接吻の雨嵐を僕の唇や頬へとしてくれる。してくれるのだ。車を、Nコロを、運転している僕の目の前──前方、視界を遮断するようにね。


 だから僕は、「ふご! ふぐ! ふご、ふご、ふがふが、ふぐぅ~」(エル! 危ない! 危ない、危ない、エル危ないよ。危険だ~)」と。


 エルの柔らかい唇と舌とで声にならない。声を漏らしながら。絶叫をあげたのだが。僕の可愛いお嫁さんは歓喜。嬉しくて仕方がないようだから。夫の僕のことを安易に解放してくれる訳でもなくてね。


「危ない! 危ないよ!」と。


 何度も危険を告げる僕の言葉、台詞を無視。無視してね。自身の喜びと幸せ感を満喫し続けたのだ。僕のエルはね。


 だから下り坂、狭い道のカーブをクネクネとコーナーリングを攻めていた僕だけれど。やはり前、視界が見えないと限界があるから。前方に微かに見える。見えた。映った。用水路と畑に向けて、僕とエルをラブラブと載せているNコロは、猪突猛進するから。僕の塞がれた唇、口から。


「うわぁ、あああっ!」と。


 絶叫が当たり前のように放たれる。と、同時に?


 エルの口からも「ん?」と、嘆息が漏れる。






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