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僕とエルフな勇者さまとの昭和の終わり。日常、商い。スローな両世界販売ライフの予定?(改修版)  作者: かず斉入道


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第18話 その後? (7)

 う~ん、でもさ、僕の可愛いエルフな妻はね。今度は自身の両腕を組み思案を始めだしたのだ。


 だから僕は「……?」と、なる訳で。


「どうかしたの、エル?」と、自身の首を傾げながら妻へと問う。


「う~ん、あのさ、一樹?」


「うん、どうしたの、エル?」


「お、お風呂なんだけれど? 一緒に入らない? 入らないかな?」


 僕は朝食、モーニングの準備を今からするから。作から。エルに先にお風呂に入って汗を流しておいでと告げたのに。


 僕のエルフな奥さまは、今から一緒にお風呂に入ろうと誘ってきたのだ。


 それも? 自身の顔色を変え、強張らせ、引き攣らせた表情で、僕を誘うから『……?』、『……? ?」と、なってしまった。僕なのだが。『一体エルは、どうしたのだろうか?』と、自分自身の心の中で思いながら。


「……ん? どうしたの、エル? 一人でお風呂に入るのが嫌なの?」と。


 僕は優しくエルに問いかけてみたのだ。


「あのね? 一樹?」


「うん」


「何かさぁ? あの、私ね。お風呂に違和感と嫌悪感があると言うか? 信用できないと言うか? 少しばかり怖い。怖いの、一樹……」と。


 やはりエルは、自身の顔色を変えたままの状態で、作り笑いのような笑みを浮かべ、自身の顔を引き攣らせながら告げてきたのだよ。


 だから僕自身もまた己の首を傾げながら。


「怖い? お風呂が怖いって、どういうこと? 意味なのかな、エル?」と、尋ねてみたのだ。


「あ、あのね? 一樹?」


「うん……」


「お風呂ってガスと呼ばれる物で水を温め沸す。沸騰をさせる事もできる物だよね?」と、尋ねるから。


「うん」と、僕は言葉を返して、「でも、エルの湯加減の良いところで火を、ガスを止めることができるよ」と、僕はエルに優しく説明をしたのだ。


「うん、それは、分っている。分っているのだけれど。一樹の思考から覗いて確認をしたから分る。分るのだけれど……」と、エルは言葉を漏らしたところで、一度台詞をとめて俯き始めるのだ。


 僕のエルフな奥さまはね。





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