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僕とエルフな勇者さまとの昭和の終わり。日常、商い。スローな両世界販売ライフの予定?(改修版)  作者: かず斉入道


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第16話 元エルフな勇者の凶変(10)

 本当に情けない。情けない男の話しだけれど。僕のエルの口から、『あっ、あん、あああっ……』と、声が。嬌声が漏れる。と、いうことはない。ないのだ。皆は、少しばかりがっかりしたかも知れないがね? 


 まあ、取り敢えず、エルの口からは、夫である僕を罵倒する台詞が直ぐに吐かれた。放たれたのだ。


「一樹ー! こんな時! こんな場面の時に! 何、不謹慎な事を私に……。妻の私にしているのぉおおおっ!」と。


 エルは僕に憤怒と怒号だ! 罵声を放ち、浴びせながら。己の後頭部を上手く使用して、僕の顔へとまた頭突き! 頭突きなのだ!


 だから僕の口からまた、「あがっ、うぐっ、い、痛い」と、悲痛な声が漏れる。漏れると同時に、僕はエルの乳房、オッパイを鷲掴みのままで後ろ。後方へと反るようの倒れ込んだのだ。と、同時に。僕の両手の掌は、どうしても力が入る。入ってしまうのだ。僕自身も咄嗟に、後方へと倒れないように踏ん張ろうとするから、己の両腕、掌にどうしても力がはいるのだ。でっ、僕がエルのオッパイを力強く『ギュッ』と握り。握りながら後方へと倒れ込めば。


 エル自身も己の腕、足、身体に力が入らなくなったのか?


「いっ、痛い!。痛いけれど……。あっ、あああん。あぁ、あああ……」と、力のない言葉、台詞というか?


 僕の奥さまは、訳解らない台詞を、嬌声らしき物と一緒の漏らしながら、僕と一緒に倒れ込んだのだ。これも偶然、偶々なのだ。


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