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僕とエルフな勇者さまとの昭和の終わり。日常、商い。スローな両世界販売ライフの予定?(改修版)  作者: かず斉入道


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第15話 勇者の気落ち、落胆。涙……(6)

 僕のエルの嗚咽を漏らす行為は中々とまらないどころか?


「うわぁあああ~。んっ。うわぁあああ~。どうしよう? どうしよう~? わ、私は自分の~。自分の体内に宿したぁあああ~。子を~。魂を~。殺してしまったぁあああ~。殺してしまったよ~。一体どうしよう~。どうしよう~」と。


 エルが絶叫を吐いたところで、急に上を向く。天井を向き。エルは走馬灯でも見詰めるような瞳で天を朦朧と見詰めながら。


「私も死ぬ……。あの子をおっかけて死ぬ。死ぬの……」(ワッ、ハハハ~)と狂乱。錯乱。気が触れた女性ひとのように苦笑──。相変わらず宙──。天井を見詰めながら歩き始めるのだ。


 そう、エルが昨晩所持していた大きな両手剣が置いてある奥の部屋へと向けて、重たい足取りで歩き始めだしたのだ。



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