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第102話 お土産!(1)
「何、一樹?」
僕が埒が明かない二人……。エルの両親……。ルミナス公爵とルミナス公爵夫人……。
そう二人は娘のエルに叱られ、諫められ。
あっ、はははははは。
うっ、ふふふふふふ。
もうエルちゃん怒らないでよ~。ママも困るから~。
そうそうエルちゃんソフィアの言う通りだよ。
パパもね、悪気が遭ってした訳ではないんだよ……。ソフィアがね、本当にね、寂しく、辛い顔をしていたんだ。
だからパパもね、美少女の悲しい顔を見るのは辛いから、一緒にくるか? と、カッコ好くソフィアへと白馬の王子さまみたいに告げたんだ。
あっ、ははは。わっ、ははは。
ふっ、ふふふ。そうそう、そんな感じだったの、エルちゃん。ふっ、ふふふ。ママもね、若気の至りと言う奴でね、エイ! 冒険してみよう! 世に出てみようと思ってね。御方さまにジャンプして抱き合ったのよ。恋愛小説のヒロインみたいね。ふっ、ふふふ。




