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僕とエルフな勇者さまとの昭和の終わり。日常、商い。スローな両世界販売ライフの予定?(改修版)  作者: かず斉入道


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第1話 前置き

「お兄ちゃん、未だこんな夜遅くまでいたのかい?」


 この寒い真冬の空の下……。


 そう、漆黒の闇色に染まった世界……。空間の中で白い息を口から「はぁ、はぁ」と吐きつつ黙々と作業する僕の耳へと男性の声が聞こえてきた。


 だから僕は直ぐに、誰だろう? と思うから。自分の頭を後ろへと振り向くように動かした。


 そして僕に声をかけてくれた人物の姿を確認した。


(あっ、所長さんだ!)


 僕は後ろを振り返り、確認した人物の姿を脳裏で呟くと。


「お世話になりました」


 と、地方の小さなJA……。農協の購買部の所長さんへと今日は大変にお世話になったからお礼を告げる。


 でも僕の不思議な実体験の物語を見て、読む人は、『ここは何処? 私は誰?』ではないけれど。


 僕が作業……。


 そう空き箱へと僕が何かを入れ、詰める作業を黙々している地方や場所がわからないと思うから少しばかり説明をするけれど。このお店……。


 そう、広島県は中国山地の中腹ぐらいある自然豊かな、小さな田舎町にある、小さな農協の金融と購買部なのだが。


 僕はこの購買部で所長さんにお願いして、農協の購買部の店先──。店頭をお借りして──。店頭販売……。試食販売と言う商いをさせて頂き。購買部の店頭で珍味、豆菓子、お菓子、ドライフルーツなどを販売させてもらい、お店が閉店したのでお片付け……。


 その最中に農協の購買部の所長さんが僕に気を遣ってくれて声をかけてくれた。


 だから僕は作業をする行為を辞め、手休めして、所長さんへとお礼を告げ。


「はい。まだお店の片付けの方が終わりそうもないですね。あっ、はははははは……」


 と僕は所長さんに問われたことも笑いながら言葉を返した。


「あっ、ははは。そうなのかい、お兄ちゃん……。未だ片付けは時間がかかりそうか……。じゃ、気をつけて片付けて帰るんだよ。車で事故をしないようにね……」


 僕が笑い言葉を返せば所長さんも笑いながら言葉を返し、労いの言葉をくれた。


「はい! ありがとうございます! 所長さん!」


 僕は所長さんの優しい気遣いに対して再度お礼を告げ。


「所長さんも帰り。車の運転には気をつけてお帰りくださいね……」


 僕も所長さんへと彼同様、労いの言葉をかけました。


 だから農協の所長さんは僕へと、


「ありがとう」と

「来月もまた出店の方を宜しくねっ」


 と言葉を返してくれて、彼は手を振りながら自分のマイカーが停めてある駐車場へと向けて歩き出し、漆黒の闇の中へと消えて行き──。僕の瞳に所長さんの姿が見えなくりました。


 だから僕は自分が出店した商品を見渡すように見詰め。


「ふぅ」、「はぁ~」と大きく嘆息を漏らして、その後は?


「よーし! がんばるか!」


 僕は独り言を漏らすと、また白い息を吐きつつ、この中国山地内の、真冬の寒い夜の中、片付けの作業を再開……。


 僕は自分が出店した商品を空き箱の中へと詰める作業を黙々とおこなうのだった。


 ◇◇◇

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