表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

26/51

#2

 わたしが彼のことを「無資格医(・・・・)じゃなくてよかった」と言ったことに理由(わけ)がある。

 それは「医療ミス」が起こるかどうかが心配なのだ。


「つわりの方は落ち着きましたか?」


 確か彼は有資格者(・・・・)のため、多少は安心できる。

 私は「ええ。多少は……」と答えた。


「ところで、奥様。本日、旦那様は戻られるのですか?」

「旦那は今日は夜勤で当直。私は今日と明日は連休。わたしみたいに医師と看護師が1つ屋根の下で暮らしてもすれ違いとかばかりだからね……」

「そうでしたか……実は私のところもすれ違いが多いもので」

「医療従事者はこうなる運命なのか……」


 医療従事者の夫妻はこんな関係が現実なのである。

 そして、今も…………。


「わたしはあなたに相談したいことがあるの」

「それはなんでしょう?」

「「マタニティハラスメント」という言葉は知ってる?」

「ええ。私は多少の知識しかございませんが、「マタニティハラスメント」という言葉は存じています」

「……実は私、それに遭っているの」

「そうでしたか……話を続けてください」


 わたしはようやく彼に悩みを話すことができた。

 あとは相談にのってもらいつつ、彼にサポートしてもらおう。

2017/09/25 本投稿

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ