焦げる夏、思い出にふく風
溶けながら書きました。
最近、暑いですね。
太陽の下に出ると焼ける――――というより焦げそう。でも、その前に私の心もドロドロに溶けてるかもしれない、と思います。
暑いのが苦手なので、私の好きな季節は冬です。
寒いのもそれなりに苦手ですが、寒さは服を着ればなんとかなるので許します。
それに対して夏は、冷房ガンガンにしても効きが悪いので暑いです。
それに最近の夏って、「暑い」じゃなくて「蒸し暑い」じゃないですか。
あのベタつき、絶対に許さない。
物理的なことよりも、心がぐったりする。
それも苦手なんですよね。
と、ここまで散々言っておいてなんですが、私にも夏の好きなところがあります。
それは――曲です。
具体的にいうと「夏特有の清涼感のある曲」が大好きです。
曲の清涼感って、ほかにはない「思い出にふく風」みたいなものがあると思います。
これまでの悩みを忘れさせるような爽快感。曲の中の主人公とともに走り抜けたくなる躍動感。
そして、思い出にひたって少し涙がにじむ切なさ。
あぁ、夏だなってなる。
そんな歌が好きです。
私は、焦げるような夏からイヤホン越しの「理想の夏」に逃げてるだけかもしれない。
でも、その中でだけ私は「夏」を好きでいられる。
私は、そんな「夏」を信じたいです。
――さあ、イヤホンを手に取ろう。




