表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
聖女じゃなかったので、王宮でのんびりご飯を作ることにしました  作者: 神山 りお


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

75/669

75 モニカが怖い



「……まぁ、みんなも作るの面倒……大変だろうし……なんかご褒美でも作ろうか?」

 自分は参加しない代わり……といったらなんだが、何か皆が楽しめる方法を提案する。やる気も出るだろうしね。

「何!? ご褒美って!!」

 真っ先に食いついたのは、案の定と云うか、安定のモニカだ。

「言っといてなんだけど、モニカって包丁使えるの?」

 頭数に入れたはいいが、根本的な事を確認して置くのを忘れていた。使える気がしないのだが、大丈夫なのだろうか?

「人に向けた事はないわよ?」

「「「………………」」」

 それには、莉奈だけではなく全員絶句した。



 んな事は、当たり前だ!!

 …………ダメだコイツ。

 そんな返答するヤツはあかんヤツだけだ。



「リナ……コイツに訊いた時点でダメだわ」

 エギエディルス皇子が、渋い顔をして言った。彼もまた、モニカが包丁を使えるとは思っていなかったらしい。

「……はぁ……ラナは、使えるよね?」

 一応……一応だが訊いておく。結婚しているからといって、包丁を使えるかは家庭それぞれだ。

「……ひ……」

「……ひ?」

「人に向けた事はないわよ?」

「…………」



 お前もか……!!



「私が使えるから……ね?」

 旦那のリック料理長が、頑張ってフォローしていた。



「あ~じゃあ、論外二人はどうしようかね~?」

 6組に分かれて競わせようとしたのに、出鼻を挫かれるとはこの事である。まさか、ラナまで使えないとは……想定外だった。

「……潰すのは?」

 と、拳を小さく掲げる。

「……えっ? 何を?」

「たまねぎを……」



 ……え? なんで? 怖いんだけど……。



 モニカが、ご褒美欲しさに変な事を言い始めた。スライスしてほしいのに潰すという発想が怖い。なんでせめて、ぶつ切りとか頑張ってやるから……って話にならないのかな? 力業にも程がある。



 ……ってか、たまねぎ潰せるの!?



 



 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ