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聖女じゃなかったので、王宮でのんびりご飯を作ることにしました  作者: 神山 りお


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479 間違った認識



「あ。後、先程"石臼"が届いたので、リナの部屋に届けておきましたからね?」

「はい?」

「石臼」

 莉奈が作業に戻ろうとしていたら、その背にシュゼル皇子の声が聞こえてきた。

 はて? 石臼とは何だろうか。莉奈はキョトンとする。

「石臼とは?」

 そんな物を欲しがった覚えはない。

 むしろ、く物がないからいらない。



「チョコレートを作る道具でしたよね?」

 違うーーっ!!

 満面の笑みを浮かべるシュゼル皇子に、莉奈の心は絶叫を上げていた。

 石臼は何かを碾いて"粉末にする道具"であって、チョコレートを作る道具ではない!!

 もう、ヤダー。このチョコレートへの執着心。マジ怖い。

「いや、あの」

「あの?」

「道具があっても、材料……食材がなければ……」

「それはほら。リナが探して来てくれますから……ね?」

「……ぇ゙」

 もしかしなくても、フェリクス王に同行するのは確定ですか?

 え? カカオことカカ王、探さなきゃいけないの?

 莉奈の背中には、嫌な汗が流れていた。



「探してくれますよね?」

 ニコリと笑っているハズなのに、シュゼル皇子の圧が怖い。

「は……ぁ」

「リナ?」

「さ、探させて……頂きます」

「よろしくお願いします」

 あれ〜? お願いされてしまったんですけど?

 何この、NOと言えない圧力。

 まぁ、でも……一生懸命探したと言えばイイかな。

「探したフリはダメですからね?」

「……は、はぃ」

 莉奈の心なんて、当然のように見透かされていた。





 ーーヨシ。





 全力で探すフリを頑張ります!!





 莉奈は間違った方向に、気合いと誓いを立てていたのであった。





 ◇◇◇





「リナ、これどうするんだ?」

「え? あ、うん?」

 シュゼル皇子が去った後、莉奈は変な気合いを入れていれば、マテウス副料理長の声で現実に戻って来た。

 冷静になって考えなくても、カカ王の存在を知られるのは、もう時間の問題かもしれない。

 バレ方によったら、投獄もありだなとゴクリと莉奈は息を飲んでいた。

「ところで、コレは何を作るつもりだったんだっけ?」

「「「知らないよ〜」」」

 シュゼル皇子が来た事により、莉奈は何を作ろうとしていたのか吹き飛んでしまった。

 ブロッコリーとリヴァイアサンの切り身があるが、何をしている途中だったんだろう?

 首を傾げている莉奈を見て、皆は笑っていた。




「とりあえず、ブロッコリーは関係ないのでココに置いておこう」

 遊んでみただけで、今使う予定はない。

 莉奈はブロッコリーを細長いグラスに差して、作業台の前にある小さな棚の上に置いた。

 ブロッコリーだけだとなんか寂しいので、その両隣りには、お猪口みたいな小さなお皿を並べてみる。

「リナ?」

「祭壇作ってんなよ」

「ブロッコリー祀らないでくれる?」

「「「食べづらいよ!」」」

 いそいそと料理とは違う作業をしていたら、莉奈は皆にツッコまれていた。

 確かに、作業台よりちょっと高さのある棚に置いたブロッコリーは、神棚みたいだ。さっきまで、ブロッコリー神だなんて言っていたから余計である。

 祭壇みたいにすると、なんでも神様みたいに見えてくるから不思議だ。








申し訳ないです。_φ_:(´ཀ`」 ∠):

仕事が忙しくて余裕がなく、今回短めになってしまいました。



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